【無料】自動で文字・字幕起こしをする方法とおすすめ動画編集ソフト5選【2023年最新版】

YouTubeやショート動画、TikTok動画の視聴者の大半はスマホユーザーが占めるようになってきました。スマホで動画を視聴する環境を考えると、移動中や隙間時間などに音を出さずに視聴する、というケースも少なくないでしょう。それに加えて、最低限の情報保障という観点でも、字幕やテロップの挿入は動画を作成する際には欠かせない要素となっきています。
しかしテロップの挿入は動画編集の中でももっとも時間ができる作業と言っても過言ではないでしょう。しかし最近の音声認識技術はどんどん進化しており、自動で字幕・文字起こしができる機能を搭載した動画編集ソフトも多く存在しています。
100%正確とまでは行かないまでも、どのソフトもかなりの精度で自動で文字起こしが可能なので、自動で文字起こしをしたものに対して少々手直しをしていくという作業方法に切り替えるだけでもかなりの時間短縮が可能になります。
ここでは自動文字・字幕起こしを搭載したおすすめ動画編集ソフトをご紹介し、実際の作業方法も説明していきます。ぜひ動画のクオリティアップ、作業効率向上にお役立てください!
- 自動で文字・文字起こし?メリットは?
- 自動で文字・字幕起こしが出来るおすすめソフト5選
- 1位.自動文字起こしができて本格的な動画編集が簡単にできる「PowerDirector」
- 2位.プロ向けのソフトで自動字幕起こしもできる「Adobe PremierePro」
- 3位.自動文字起こしに特化したソフト「Vrew」
- 4位.自動字幕起こしを含む動画編集の基本機能が揃った「BeeCut」
- 5位.YouTube 動画のアップロードと管理に便利で文字起こしもできる「YouTube Studio」
- 簡単!自動文字起こしとテロップ挿入の方法
- まとめ
自動で文字・字幕起こし?メリットは?
動画にテロップ(字幕)を入れるのは本当に大変な作業です。まずは動画を再生しながら話している内容を間違わないようにタイプし、動画の音声とタイミングを合わせながらテロップを挿入するという作業が必要になります。
しかし最近では AI の技術レベルが上がり、動画をソフトに読み込ませるだけで動画内の音声を自動で文字起こししてくれるソフトがあります。しかも最近のソフトは文字起こしの精度がとても高くなっているので非常に便利です。また高度なソフトになると、動画の音声にタイミングを併せてテロップの挿入まで行ってくれる物もあります。
次項では、そんな便利なソフトをおすすめ順にランキング形式でご紹介します。
自動で文字起こしが出来るおすすめソフト5選
1位.自動文字起こしができて本格的な動画編集が簡単にできる「PowerDirector」
PowerDirector(パワーディレクター)は、「国内販売シェアNo.1」の動画編集ソフトで、初心者からプロまで使用することができる人気ソフトです。
動画編集の初心者でもわかりやすい UI 配置や独自の AI 技術を多用した編集機能などの補助で、難しい学習過程を経ることなく直感的な操作でプロ顔負けの映像作品を作り出すことが可能です。
もちろん自動文字起こしにも対応しており、AI により動画内の音声を自動で文字起こしして、そのままテロップとして挿入することができます。
▲ 分かりやすい操作画面で自動で文字起こしとテロップの挿入があっという間にできる!
その優れた AI 編集補助により、自動文字起こし以外にも動く人や物にモザイクや吹き出しなどを追従させる「モーショントラッキング」や曇り空を晴天に置き換える「空の置き換え」、風切り音などを自動で除去する「ウィンド除去」など、プロのような動画編集を数クリックで行うことができます。
また、サブスクリプションサービスに加入する事によって、Shutterstock(シャッターストック) が保有する写真や動画・音楽・ BGM などの膨大なロイヤリティーフリー素材が使い放題になります。これにより、わざわざ外部から著作権を気にしながら素材を探してくる手間も省けます。
PowerDirector は無料体験版が提供されており、自動文字起こしを含む動画制作に必要な基本機能や、ユニークな動画が作れる機能などをすべて体験することができます。
また、のちにご紹介する「簡単!自動文字起こしとテロップ挿入の方法」ではこちらのソフトを使用して解説します。
気になる方は上記リンクより無料体験版をダウンロードできますので、この機会に試してみてくださいね。
2位.プロ向けのソフトで自動字幕起こしもできる「Adobe PremierePro」
Adobe PremierePro(アドビプレミアプロ)は、プロのクリエイターに大人気の動画編集ソフトです。「⾳声のテキスト化」機能を使えば、動画の音声を自動で文字・字幕に書き起こしてくれるので、テロップの作成が簡単に行えるようになります。クリエイター御用達の Adobe 社がリリースしているその他の編集ソフトともシームレスに連携することができ、プロが好んで使うソフトだけに、動画編集ソフトとしての機能は充実しており上手に使いこなせる様になれば TV や映画のような動画を作り出すことが出来るようになります。
3位.自動文字起こしに特化したソフト「Vrew」
Vrew(ブリュー)は、無料で利用できる自動字幕生成に特化した動画編集ソフトです。ただし、字幕を自動生成してくれるだけの動画編集ソフトなので、動画編集で必要なカットやエフェクトの追加などの機能がないため、別に動画編集用のソフトを用意し、ある程度編集してから編集済みの動画を Vrew でテロップ挿入するといった少々めんどくさい手順が必要になります。
また、会員登録しないと利用時間の制限がかかるので、動画の長さによっては登録を検討した方が良いでしょう。
4位.自動字幕起こしを含む動画編集の基本機能が揃った「BeeCut」
BeeCut(ビーカット)は、動画編集に必要な機能が揃った使いやすい動画編集ソフトです。動画編集で基本的に必要とされる編集機能はもちろん、ピクチャーインピクチャーやクロマキー合成などのある程度高度な機能も搭載されており、最近では自動文字起こし・音声読み上げ機能などにも対応して、文字を音声に変換したり、字幕を自動で作成したりすることが可能になりました。
5位.YouTube 動画のアップロードと管理に便利で文字起こしもできる「YouTube Studio」
YouTube Studio(ユーチューブスタジオ)は、正確にはソフトではなくブラウザベースのオンラインツールです。YouTube に動画をアップロードするのが主目的のサービスで、本来は動画の管理をするために使われています。
しかし、アップロードした動画に自動でテロップを付ける機能が搭載されており、複雑な作業を必要としないため、動画編集初心者やあまり複雑な作業を行いたくない人には向いていると言えます。
簡単!自動文字・字幕起こしとテロップ挿入の方法
それでは、自動で文字起こしの機能がついた動画編集ソフトで、実際にテロップ(字幕)を挿入する方法について解説していきます。なお、この項では、おすすめソフトの1位でご紹介しました PowerDirector を使って解説を行います。
PowerDirector には無料の体験版がありますので、一緒に試してみたい方は下記リンクよりダウンロードしてください。
ステップ 1:PowerDirector に動画を読み込みます
PowerDirector を起動すると下図のような画面になります。
今回は YouTube 用の動画を作る想定で行いますので、16:9 を選択し、「タイムラインビデオエディター」をクリックします。
編集画面になりましたら、上部メニューから「ファイル→読み込み→メディアファイル(メディアフォルダ)」の順でクリックし、自動文字起こしを行いたい動画を選びます。
なお、PowerDirector 上にドラッグ & ドロップで動画ファイルを直接読み込むことも可能です。
動画ファイルを読み込みましたら、画面下部のタイムラインへドラッグ & ドロップで追加します。
ステップ 2:字幕の文字起こしを行いましょう
画面左側にあるアイコンメニューから「CC(字幕ルーム)」と書かれたアイコンをクリックします。
すると、新たなメニューウィンドが開きますので、「自動文字起こし」をクリックして次へ進みます。
タイムライン上に他に音声データがない場合は、「オーディオソース」は、「すべてのトラック」「オーディオトラック1」どちらでも構いません。
もし他に音声データもしくは音声データを含む動画が複数ある場合は、文字起こしを作成したい動画のあるトラックを選択してください。
「言語」は今回は日本語にします。
「作成」をクリックすることで、自動で文字起こしが開始されます。
文字起こしが終わると、下図のように字幕が追加され、タイムラインの字幕トラックにも字幕のクリップが自動で追加されます。
ステップ 3:字幕の調整を行います
このままでも、字幕としては問題ないのですが、文章の切れ目が気になりますので、調整しましょう。
字幕の編集は「字幕ルーム」で行います。
2 行目の「ソフトを」は、1 行目のほうが自然ですので、この部分を調整しましょう。
字幕の調整をした場合、字幕の表示タイミングもそれに合わせて調整する必要があります。
タイムライン上の字幕の端をドラッグしてしゃべりだし位置の調整を行ってください。なお、この時オーディオ波形に注目することで、しゃべり出しを簡単に探すことができます。
※ 動画の一部分だけ文字起こしする場合
動画全体にテロップを挿入するのではなく、重要な部分だけを文字起こししたい場合もあると思います。
その場合のやり方を解説しておきます。
動画の一部だけ文字起こし(テロップ挿入)をしたい場合は、まず字幕ルームで文字起こししたい範囲を選択します。
スライダーの左右にある小さな黄色の台形をマウスでドラッグして開始点と終了点へそれぞれ調整しておきましょう。
あとは先程と同様に「自動文字起こし」をクリックし、「選択した範囲のみ文字起こし」にチェックを入れて作成することが出来ます。
ステップ 4:字幕をカスタマイズします
字幕のフォントや色などをカスタマイズしたい場合は、「T」アイコン(字幕テキスト形式の変更)から設定できます。フォントや色などを設定した後に「すべて適用」をクリックすることでタイムライン上のすべての字幕に同じ書式設定が適用されます。
「十字の矢印」アイコンで、字幕の位置を変えられます。
プレビュー画面の字幕を見ながら好きな位置に調整しましょう。これも「すべてに適用」にすることですべての字幕の位置を一括で変えることができます。
※ 字幕と動画ファイルを別々に書き出す方法(YouTube 向け)
「ステップ 4」まで行い、動画の書き出しをすれば、字幕が焼き付いた状態で動画が書き出されます。しかし YouTube などの場合、字幕と動画ファイルを別々アップロードすることができますので、その方法も解説しておきます。
まずは字幕ルーム右上の「…」アイコンをクリックし、「SRTファイルとして書き出し」を選択します。
YouTube の場合は、「スタイルフォーマットなし」で大丈夫です。
これで任意の場所に保存して YouTube にあとから字幕としてアップロードすることができます。
なお、このまま動画を出力してしまいますと、字幕が動画に焼き付いた状態で出力されてしまいますので、動画を書き出す前には、忘れずに字幕トラックの「目のアイコン」をクリックしてオフにしておきます。
こうすることで字幕のデータを保ったまま、書き出す動画は字幕を非表示で書き出すことができます。
まとめ
今回は手動で行うととても時間がかかる「字幕(テロップ)挿入」を自動で行うことが出来る機能やそれができるおすすめソフト、そしてそのやり方について解説を行いました。
本来であれば動画を観ながら、会話を間違えないようにタイプし、それを適切なタイミングに挿入する、といった手間がかかる作業を行わないといけないのですが、「自動文字起こし」を使うことでかなり時間短縮や手間を省くことができると思います。
なお、今回おすすめソフト 1 位でご紹介しました PowerDirector は、BCN アワードを連続で受賞している人気の動画編集ソフトです。
PowerDirector は全機能を試すことができる無料の体験版が用意されていますので、この機会に色々な機能を試してみたい方は下記リンクよりダウンロードしてくださいね。