顔認証システムを使った6つの活用事例【2023年 最新版】
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顔認証システムを使った6つの活用事例【2023年 最新版】

2023/03/23

スマートフォンやタブレット端末でのログイン等に利用されている Face ID などの顔認証ログインの普及により、顔認証技術をご存知の方やその応用に興味のある方もこの記事をご覧の方の中には少なくはないのでしょうか。

今回は、顔認証の活用事例と今後の発展を探求すると共に、未来に役立つ活用事例と一緒にご紹介いたします。

顔認証とは?

顔認証とは、顔の特徴点を抽出して、事前に登録された個人情報と照合する生体認証技術です。このテクノロジー技術は、エッジコンピューティングシステムでの使用に最適化されています。顔認証技術は以前より存在していましたが、近年ではより幅広い分野で利用されはじめています。

この記事では、各分野での顔認証の応用事例をご紹介するとともに、FaceMeをはじめとする顔認証技術や将来的な活用への理解を深めていただくことができる内容となっております。

顔認証の着目すべき特徴的機能

  1. 身分証明(生体認証)

    個人を特定して特徴ごとに組分け(VIP・登録済み訪問者・ブラックリスト・従業員・学生など)、認証からその後の過程を自動化します。

  2. eKYCによる本人認証

    顔のライブ画像又はビデオ映像を登録済みの身分証明書と比較する本人認証eKYC(electronic Know Your Customer)は、保険・金融業界をはじめとした本人確認が必要な分野で広く使用されています。

  3. アクセス制御

    あらかじめ登録されたデータシステムに基づくアクセス制御は、ATMでの取引、スマート医療キャビネット、取扱いの際は特殊技能を有する機械のロックに活用されています。

  4. 顧客のセグメンテーションと分析への利用

    認証技術を使い情報を読み取ることができるため、例えばデジタルサイネージ(電子看板)等のモニターを参照している人物の性別・年齢・表情を読み取り顧客のニーズを把握して、マーケティング戦略への利用をすることも可能です。

  5. フェイスマスクや医療マスク等の管理

    建物やレストランへ入ることを許可する前に、医療用マスクや防塵マスクなどを正しく着用していることを確認する必要がある場合、マスク検出機能を備えた顔認証エンジンは、マスクが正しく着用されていない場合には、警告が表示される他、管理担当へ通知が送信されます。また、入退室の制限も行います。これにより、人員の健康と安全が保護されます。

  6. 画像からの人物検索

    顔認証をセキュリティ管理システムと統合すると、「画像から人物を検索する」機能により、特定の人物の完全な足跡を描くことができます。緊急事態の際にも、従来の手動検索よるかかる時間が、大幅に短縮され、従来の方法に代わり時短と高性能を兼ね備えた機能となります。

顔認証システムの有効的活用が期待される分野

各産業分野や施設において顔認証技術は、さらなる普及が期待されると考えられます。

  1. 製造業などスマートファクトリーの導入が期待される工場・倉庫
  2. 金融機関・保険サービス
  3. スマートホームやスマートオフィス環境
  4. スマートリテール
  5. 公共交通機関
  6. スマートホスピタル等の医療施設
  7. 学校・教育機関
  8. 宿泊施設や旅行業者
  9. 飲食店・接客サービス

それでは、各産業で顔認証を実際に利用した事例および活用する際に考慮すべき点を見ていきましょう。

AI顔認証技術を大幅に応用した6つの事例

顔認証システムは、多くの産業で様々な用途と目的のために利用されています。また、企業や施設での活用を通して顔認証技術は私たちの生活をより豊かで過ごしやすいものへと変えてくれます。それでは、実際にどのような形で運用されているのかみてみましょう。

  1. 顔認証によるアクセス制御
  2. スマートロックとセキュリティ
  3. 出退勤管理
  4. eKYCとファインテックの応用
  5. スマートリテールとカスタマイズされた顧客体験
  6. 公共機関で活躍する顔認証

1. 顔認証によるアクセス制御

アクセス制御とは、特定の場所や建物への出入りを選択的に制限することです。近年、顔認証技術のセキュリティへの導入が積極的に勧められています。顔認証によるアクセス制御を強化する例をいくつかご紹介します。

  • 施設や教育機関への不審者の侵入防止

    ライブ映像を事前に登録された個人情報データベースと照合することにより、施設の監視を大幅に改善することができます。データベースに登録のない人物や、過去にブラックリスト登録された人物が施設への侵入を試みた場合、即座にセキュリティへ警告を送信することができます。

    例として、顔認証技術を使用したスマートセキュリティシステムにより、学校に出入りする人々を効率的に判別して、不審者が学校付近に現れ侵入を試みた場合、即座に安全措置をとるよう担当者に警告することができます。学校の安全確保は、保護者と教師にとってきわめて重要な課題となっています。

    同様の方法で、小売店でもトラブル回避も可能です。店員への嫌がらせや、万引きといった経験のある小売店は少なくありません。顔認証を使用したスマートセキュリティシステムにより、このようなトラブルを発生させる人物が入店した場合、担当者は注意を促す警告を即座に受け取ることができます。

  • 顔認証によるアクセス制御-施設や教育機関への不審者の侵入防止
  • 工場や倉庫でのセキュリティ管理

    製品製造だけではなく、保管や出荷などを通し世界中でサプライチェーンを構成している工場や倉庫等の施設では、資産の保護や機器の監視、および施設に存在する多くの危険から資産や従業員を守るためのセキュリティに多額の投資を行っています。

    顔認証を備えたスマートセキュリティシステムを導入することで、特定の担当者のみに制限区域への出入を許可したり、適切な免許と資格を持つ従業員のみが機器を操作できるようにすることも可能になります。

    もし工場や倉庫内で何らかの事故や危険が発生した場合、スマートセキュリティシステムは自動的に事故を検知し、関連する従業員や人数を把握して直ちにセキュリティに通知します。これにより、事故に巻き込まれた人を迅速に救護することができます。また、医療チームが現場に到着する前に、救護対象者の情報などを確認することができ迅速な対応を可能にします。

  • スマートホーム

    安心して暮らすことは多くの人が望むことであり、顔認証とスマートセキュリティの普及はこれらをより高性能で確実に実現する核心的テクノロジー技術です。このテクノロジーにより、プライバシーを保護しながら、家に暮らす家族や資産を保護することができます。

    顔認証を備えたスマートホームセキュリティシステムは、家族が外出又は帰宅した際に、自動的に学習して警備を開始または解除することができます。システムが人物を居住者として識別した場合は警告を送信せず、許可のない人物が侵入を試みようとした場合は、管理者や居住者に即座に警告することができます。

2. スマートロックとセキュリティ

顔認証によりセキュリティレベルを下げる事なく、施設における入退場の管理を自動化することができ、セキュリティを更に強化することができます。
  • 商業施設でのアクセス制御

    顔認証によりセキュリティレベルを下げる事なく、施設における入退場の管理を自動化することができ、セキュリティを更に強化することができます。

    例えば、様々な組織が入居している商業ビルでは、顔認証技術を通じて施設の安全を確保する事ができます。顔を検出して認証することで、許可された従業員、または事前に登録された訪問者のみ入館を許可することが可能です。さらには、入館が許可されている人物に対して立入り可能なエリアを管理する事で施設内での行動を制限、記録することができます。

  • 空港施設での利用

    飛行機への搭乗は、空の旅における重要な手続きです。航空会社は乗客のグループ分けなどを行い搭乗がスムーズに行われるよう取り組んでいますが、搭乗券やスマートフォンの画面の読み取りに時間を要したり、手作業によるトラブルが発生したりすることもあります。

    このようなことから世界中の航空会社が、顔認証を使用した自動搭乗ゲートを使用し始めています。事前に登録された乗客の顔写真を含むデータと、搭乗ゲートで撮影した顔を照合して、トラブルを減らし迅速かつ安全な搭乗を実現します。

    入国審査および税関検査も、旅行者にとっては時間を要し煩わしいものの、避けては通れない空の旅の手続きのひとつです。近年、いくつかの国では、列に並んで待っている間に申告内容を入力できるセルフサービス端末を導入しており、入国管理官との間で行われる手続きを短縮しています。

    多くの場所で導入されているこれら端末には、既に顔認証の技術が装備されています。端末でスキャンしたパスポートと旅行者の顔を照合することで本人確認が行われ、申告フォームに情報が自動で入力されます。また、頻繁に旅行する人は事前に情報を登録しておくことで、自動化ゲートを利用することができます。

3. 出退勤・出欠の管理システム

顔認証を統合したシステムに接続されたカメラを職場や学校の出入り口に設置することで、人々の出入りを自動的かつ正確に追跡することが可能になります。この機能を応用して、職場のタイムカードシステムに利用したり、学校や大学の授業の出欠状況を従来の方法に比べより便利に自動で記録することができます。

顔認識技術はタイムカードと出勤システムをより効率的で便利にすることができます。 FaceMe のような顔認識技術を選ぶ理由が5つあります。

  1. 非接触

    顔認証システムによる出退勤管理は、物理的接触をすることがなく、細菌やウイルスの伝染のリスクが少なくなります。より簡単に健康的な環境づくりを可能にします。

  2. すべてのカメラに対応

    既にカメラが含まれている場合でも後からカメラを用意しても、FaceMe の顔認識エンジンと連携することができます。FaceMe は、2Dカメラと3Dカメラの両方をサポートしています。

  3. ウェブブラウザ操作画面をサポート

    FaceMe TimeClockは、Webブラウザーとカメラを備えたほとんどのデバイスに展開できます。(タブレット端末やノートパソコン等)

  4. 高度なフィルターとレポート出力

    ワンクリックでレポートを作成及び出力できるなど、人事部署や担当者が社内の出勤や出張記録を簡単に管理でき、分析にかかる労力を抑えられるようサポートします。

  5. 写真で簡単に登録

    顔認識システムは、従業員の写真データベースを基に行われます。従業員は写真を撮影するか、アップロードするだけで、出勤または退勤時にシステムが顔検索を実行して、従業員の身元を確認および検証します。

  6. なりすまし防止

    FaceMe の最先端技術は、なりすましや不審者の侵入を防ぎます。なりすましが他人の写真やビデオを使用した場合、すぐに感知して警告通知が管理者へ送られます。

  7. 高精度

    FaceMe は、世界トップクラスの顔認識エンジンのひとつで、1:N顔検索を実行する際に最大 99.73% の高確率の精度を有します。

4. eKYCとファインテックの応用

本人確認 (Know Your Customer=KYC)は、法律で規制されている金融サービスでは世界的に必ず行われる行程です。金融機関は、顧客の身元を確実に検証して、ビジネスにおけるリスクを排除するために様々な努力や技術を駆使しています。顔認証を使用したKYCはeKYC(electronic Know Your Customer)と呼ばれ、顔認証を使用して実際の顧客の顔と、スキャンまたはあらかじめ登録された身分証明書の顔写真を照合することで、本人確認という複雑な認証作業をリモートで実現します。

本人確認 (Know Your Customer=KYC)は、法律で規制されている金融サービスでは世界的に必ず行われる行程です。

eKYCによる本人認証のプロセス

  1. 運転免許証などの身分証明書を撮影すると同時に、個人の顔をリアルタイムで撮影します。
  2. 顔認証エンジンを使用して、身分証明書の写真と撮影された顔が照合されます。FaceMe® など高度な顔認証ソリューションでは生体検出技術も組み込まれており、顔写真やビデオなどを使ったなりすましを検出して防止することができます。
ID写真をスキャン

ID写真をスキャン

顔写真またはビデオを撮影

顔写真またはビデオを撮影

1:1 顔の特徴点を比較

1:1 顔の特徴点を比較

eKYCの仕組みを理解したところで、顔認証によるeKYCの使用例を見てみましょう。

  • 口座の開設で顔認証

    顔認証システムを活用してオンラインや銀行店舗にて、顧客が口座の開設を申請します。そして顧客の顔写真を撮影し、さらに運転免許証などの身分証明書をスキャンします。顔認証による生体認証が行い、デジタル認証が完了し、銀行システム上で顧客の財務状況を確認できるようになります。eKYCによるチェックをクリアした顧客は、口座を開設して銀行のサービスを使用できるようになります。

  • ATMでカード不要

    現金引出しのためにATMを訪れた際に、ATMに内蔵されたカメラにより、顧客の顔写真が撮影されます。撮影された顔写真は、事前に銀行のデータベースに登録された情報と照合されます。二段階認証を推奨しているため、暗証番号を入力して本人確認が完了します。このようにカードレスで、ATMでの取引が可能となります。

  • 保険サービスの契約・投資口座開設

    タブレット端末で必要な情報を入力して、担当者は顧客の顔写真を撮影します。また、運転免許証などの身分証明書をスキャンして、サーバーに保存されているデータと比較します。顔認証を使用した生体認証が完了した後、eKYCによるチェックをクリアすると、担当員は契約に必要な情報と不正行為の有無などの顧客の過去情報をすばやく照合して、顧客の登録をスムーズに完了することができます。

5. スマートリテールとカスタマイズされた顧客体験

海外のスーパーや小売店では、カートに入れた商品を自動で認識して、レジを通さずカードやスマホ決済で会計を自動ですませることができるタイプの店舗がオープンして話題となっています。このようなキャッシュレスや顔認証等のテクノロジーを駆使したショッピング体験ができる小売店を「スマートリテール」と言います。

顔認証は安全を守るだけではなく、小売業やサービス業でより特化した顧客体験を提供することにも役立ちます。このような業界において、FaceMe® などっ合わせて設計された顔認識 SDK をデジタルサイネージや情報掲示板などのデバイスに結合して顔認証技術を提供することで、それぞれに合わせた顧客体験を生み出すことできます。今、テクノロジーを活用した新たな顧客サービス形態が構築され始めつつあります。

  • カードレス決済

    POSデバイスとセルフレジ端末に顔認証技術を追加することで、登録された顧客にカードレスで安全な非接触決済を提供することができます。多額の決済の場合は、クレジットカードまたは身分証明書と組み合わせた二要素認証を行うことも可能です。食料品店をはじめとする小売店、ファストフード店や社員食堂に至るまで、様々な場所で使用することができます。会員システムを提供している企業は、POSシステムに顔認証SDKを装備して、会員が顔写真の登録をすることで、サービスを展開することができます。国際的なクレジットカード会社などがこういったサービスの実証実験を既に開始しています。iPhoneのFace IDを用いたApple Payもカードレス決済の一つです。

  • 顧客データの分析

    顔認証はデータ分析にも有効活用できます。顔認証機能を備えたデバイスで顧客の行動や統計データを記録できます。顧客が通路に立ち困った顔をしている、また目線の高さにある商品を購入することが多いなど行動パターンを収集および分析できます。顔認証とAIテクノロジーによって取得された行動パターンを店舗運営者は、顧客がより良い購入体験を得られるよう対策をとることができます。

  • VIP顧客へのサービス提供

    顧客へのロイヤリティを向上させるためには、顔認証の活用はとても有効的です。店舗に設置された端末により、あらかじめ登録されたVIP顧客を識別、入店時にスタッフに特別な対応を行うよう促すことができます。また、顔認証をPOSシステムに追加することにより、登録された顧客の情報を即座に見つけ履歴を参照したり、顔認証を使用した非接触での決済を安全に行うことができます。

    顧客へのロイヤリティを向上させるためには、顔認証の活用はとても有効的です。

    宿泊施設では、顔認証を使用して、ロビーを往来するVIPやゲストを識別することができます。また、スタッフに通知をして特別なサービスやゲストの好みに基づき部屋をセッティングすることもできます。飲食店の場合、登録されたリピート客をVIPとして識別して、追加の特典やサービスを提供することができます。

  • デジタルサイネージによるスマート広告

    デジタルサイネージ(電子看板)は、公共空間やショッピングモール、飲食店、小売店などで存在感と迫力のあるメディアを配信するためのツールとして近年広く普及しています。顔認証機能を備えたカメラをデジタルサイネージに追加することで、パーソナライズされた相互的店内体験を提供することができます。会員登録された顧客には、過去の購入記録や好みに基づきパーソナライズされたおすすめ情報を提案したり、会員以外の顧客にも顔認証による性別・年齢・表情などの属性分析に基づきより関連性の高い情報を表示することができます。

    宿泊施設では、顔認証技術を備えたデジタルサイネージで、登録されたゲストの部屋への道順を案内したり、ゲストの好みに合わせて、周辺地域に関するカスタマイズされた情報を提供することができます。

6. 公共機関で活躍する顔認証

公共機関は、テクノロジーの開発当初から顔認証が利用されてきた分野です。不適切な監視、偏見、または誤認といった問題について懸念する声もありますが、顔認証技術はこの分野で重要な役割を果たしてきました。

警察では、犯罪解決のため顔認証を使用してきました。一方で、顔認証に懐疑的な声に加え不適切な運用に伴うトラブルなどにより、公共機関での顔認証技術の利用は順調に進んでいるとは言えません。市民の信頼を得るために、顔認証使用における個人情報の保護、および適切な規制と管理について十分に考慮する必要があります。

  • 介助を必要とする人々への保護

    公共機関における顔認証の用途は、犯罪者の追跡だけではありません。先行事例で成功を収めた用途のひとつに、介助を必要としているが、自らの意思を伝達できない人への保護があります。

    例えば、身分証明書を所持していない認知症の高齢者や、事件や事故で意識を失ってしまった人などです。顔認証機能を搭載した端末を所持した警察官は、現場で顔認証により身元を確認して、迅速かつ適切な支援を行うことができます。

  • 行方不明者の捜索

    上記のような顔認証の利用事例のほかに行方不明者の捜索のために活用することもできます。空港・駅・ショッピングモール等の公共の場所にある防犯カメラにより、データベースにある行方不明者の顔が識別された場合にすぐに関係機関に通知することができます。インドの事例では、顔認証を使用して、4日間だけで 3000人近くの行方不明の子供を発見することに成功しています。

顔認証システムを有効に導入するために

顔認証のさまざまな用途についてご紹介してきましたが、顔認証の装備および考慮する必要のある事項についてご案内していきます。

  • 顔認証ハードウェア

    ハードウェアに関しては、すべての顔認証の用途に対応できる万能のアプローチは存在しないと言っても過言ではありません。顔認証を利用するユーザーとその分野・用途やニーズなどに応じて、ソリューション別に実装内容をカスタマイズする必要があります。

    顔認証を実行できるハードウェアは数多くあり、もっとも一般的なものは、PC、ワークステーション、スマートAI/IoTデバイスなどです。

    デバイスの種類ごとに、使用できるチップセットやカメラの種類は異なります。ハードウェアのパフォーマンスとコストは、最も慎重に考慮しなければならない項目です。詳しくは、エッジデバイスによる顔認証をご参照ください。

  • 顔認証SDKとAPI

    顔認証は、基本的にソフトウェア技術によって提供されるサービスです。 IoT または AI/IoT 開発者にとって、顔認証 SDK又はAPI には、顔検出・顔検索テンプレートの抽出・顔検索などの主要な機能が全て装備されています。デジタルサイネージ、ビデオカメラ、パソコン、キオスク、ワークステーションなどのハードウェアに簡単に統合できます。

  • 顔認証ソフトウェア

    顔認証は、基本的にソフトウェアテクノロジーとして提供されます。FaceMe® はソフトウェア開発キット(SDK)で、柔軟にカスタマイズが可能、そしてネットワークに接続可能なエッジベースのAI/IoTデバイスに組み込むことができます。FaceMe® SDKは幅広いデバイスおよびOSをサポートしています。詳しくはエッジデバイスによる顔認証をご参照ください。

顔認証技術の未来

顔認証技術についての理解を深め、顔認証の実用性をより身近に感じていただけたのではないでしょうか。顔認証システムの導入をする際に、事前に考慮すべきいくつかの要点を見てみましょう。

特定のニーズに合わせた顔認証ソリューションを設計する際は、はじめにすでに広く展開されている事例を参考にすることをおすすめします。例えば、従業員と訪問者のアクセス制御に顔認証を実装する場合、規模や業務範囲が同等の企業での事例があれば、そこから多く学び参考にすることができます。

新しい用途の場合は、最初にすべての要素と不定要素を明確にして検討しなければならないため、特に慎重に決断する必要があります。重要な項目のいくつかを下記にご紹介します。

  • 物理的環境 - デバイスとカメラの設置場所は屋内、屋外、またはその両方ですか。光源は自然、あるいは人工のものですか。照明は、顔の検出と識別精度を左右する非常に重要な要因です。
  • デバイスの数 - 1つの入り口に1つのデバイス、それとも複数のデバイスが必要でしょうか。後者の場合、各デバイスは設置場所に基づき特定の機能を有しますか。特定のタスクに特化したデバイスもあるため、選択の指針として使用したい機能を理解することが重要です。
  • デバイスの接続 - 各デバイスはどのように実装、および接続されますか。クラウドでの実装の場合、信頼性の高いインターネットへの接続が必要となります。エッジでの実装の場合、複数のデバイスが相互に通信する必要はありますか?(PCやワークステーションに複数のカメラを接続する場合など)

これらの項目が決定できれば、想定する用途に適した顔認証ソリューションのサイズと範囲を適切に把握できます。

私たちは、グローバルな安全性、セキュリティ、および効率性を向上させるために顔認証ができることのほんの一部にすぎません。それは、AI と生体認証技術の未来です。世界クラスの FaceMe ソリューションを継続的に革新し、エンド ユーザーに提供できることを楽しみにしています。

顔認証エンジンの詳細については、FaceMe の公式 Web サイトをご覧くださいませ。

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