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完璧なクロマキー合成のためのグリーンバック撮影方法

最終アップデート 2023年 12月 29日 – by Hiroshi
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Set Up Your Green Screen for perfect chroma key results

グリーンバックは比較的少額の投資で、ハリウッド映画のような合成ができる撮影セットです。しかし、技術が進歩し、グリーンバック撮影がより身近になった今でも、グリーンバックの使用には落とし穴があります。グリーンバックを使った動画制作で初心者が最も苦労するのが、継ぎ目がなく自然なクロマキー合成に仕上げることです。

念のために説明すると、グリーンバックとは、編集時に映像からオブジェクト(人・もの)だけを取り除くための明るい単一色の背景のことです。一般的には、背景を除去して、他の背景に入れ替えたり、2つの映像を合成したり、特殊効果を作り出したりするのに使われます。
クロマキー合成は、グリーンバックと同様に、特定の色(一般的には緑や青)を取り除き、別の色、画像、または動画に置き換える手法です。

クロマキー合成では、グリーンバックの背景を除去して他の背景を合成しますが、完璧で綺麗なクロマキー合成とは、グリーンバック全体が均等に除去され、エッジがぼやけていたり、色が残っていたりせず、かつシーンのリアル感が損なわれていないのが理想的です。

この記事では、グリーンバックとクロマキー合成を使って完璧な合成を実現するために、よくある間違いや、最適なプロセスをご紹介します。
グリーンバック撮影のセットの作り方、照明の設定、最良の合成結果を得るための編集方法などを説明します。.

グリーンバックでの動画撮影

グリーンバックでの撮影でよくある失敗には、照明が不十分であったり、影が変に入ってしまったなどです。これらを修正するのはとても面倒です。また、不完全な状態で撮影したグリーンバックの素材をいくら修正しても、美しく仕上がりません。

グリーンバックの色選び

グリーンバックの名前の通り、一般的には緑色の背景を使いますが、青や紫色の背景を使うこともできます。ポイントは、編集ソフトがはっきりと識別できる色であることと、人や物の色とは明らかに異なる色であることです。緑の多い庭や真っ青な空が映り込む場所で撮影する場合、緑や青のバックは編集ソフトを混乱させてしまうので、理想的ではありません。

色を決めたら、その背景の色がカメラを通して見た時に滑らかであること、被写体の背後に十分なスペースがあること、撮影したいアングルで撮影できることを確認してください。

自分でグリーンバックをDIYする方法については、 こちらの記事 をご覧ください。

lighting your green screen for the perfect chroma key

クロマキー合成のためのグリーンバックの照明

どのような照明を使うにしても、合成を行った後のシーンに合ったものでなければなりません。つまり、合成後のイメージが頭上や横からの照明であれば、撮影時にも同じ角度で照明を当てて撮影することで、合成後の違和感をなくすことができます。
例えば、点滅するライトがある薄暗いナイトクラブのシーンに合成する場合に、撮影では明るい蛍光灯で撮ってしまっては、食料品店にいるかのように見えてしまいます。このような場合、あとの編集で調整できる部分もありますが、事前に照明をあわせておけば、パソコンの前で過ごす時間を減らすことができます。
被写体に光を当てることはもちろんですが、背景のグリーンバックには均等に光が当たるようにすることで、編集でのクロマキー合成の時間を節約することができます。可能であれば、照明をうまく調整して、影になっている部分と反射して明るくなってしまっている光をなくすようにすることで、より合成しやすい素材に仕上げましょう。これには、被写体が身につけている反射物も含まれます。

一般的に、少なくとも3つのライトを使用することをお勧めします。2つのライトを、グリーンバックを均一に照らすために使用し、もう1つは被写体用のライトに使います。理想的には、より多くのライトを使用して、被写体を照らすためのライトの自由度を上げましょう。大切なのは、被写体とグリーンバックを別々のライトで照らすことです。

どのライトを使うにしても、グリーンバック全体を滑らかに照らすことができるように、ソフトで大きなライトを選ぶようにしましょう。
また、撮影前には、グリーンバックと被写体に近すぎてグリーンの色が被写体に反射していないか(被写体の輪郭にまで色が被ってしまっていないか)を確認します。例えば、金髪はグリーンバックの光を反射しやすく、髪まで緑の色が入り込み、クロマキー合成をした時に背景と一緒に髪も除去されてしまいます。

グリーンバック撮影のためのカメラと三脚のセットアップ

グリーンバック撮影のためカメラのセットアップ

始めたばかりの段階では、静止したシーンのグリーンバック撮影お勧めします。三脚を使って、カメラができるだけ動かないように固定して撮影を行います。
カメラの動きがある場合は、合成後のシーンでもカメラの動きを同じように再現する必要があります。これは非常に難しく、カメラトラッキングのような高度な技術が必要になります。

シャッタースピードを 1/80 や 1/100 に上げることで、ブレを軽減することができます。誰かが手を振っていたり、髪の毛が風になびいていたりすると、シャッタースピードを上げたほうが綺麗に背景が抜けます。また、後の編集の段階で、故意にブレや影、照明などの効果を付け足すことができます。
被写体を囲むように照らす三点照明は、シーンをよりリアルに、シネマティックに見せることができます。また、逆光を取り入れることで、被写体をグリーンバックから切り離すことができ、背景の色かぶりを減らし、背景除去がしやすくなります。

また、可能であれば、絞りを開放して撮影してください。絞りを開放することで、グリーンバックを適度にぼかすことができ、光のムラや布のシワなどをごまかす最終的な防御策となります。
絞りは F4 または F5.6 にすると、グリーンバックをぼかしながら被写界深度を十分に確保できます。ISO 感度は高くしないようにし、カメラの記録フォーマットも最適なものに設定してください。できるだけ多くのディテールが残るように調整しましょう。

撮影前に被写体の動きや位置を確認したり、練習したりすることはとても重要です。被写体に本番の動き通りに動いてもらうことで、被写体の体の位置を予測し、画面内に収まるようにカメラの位置やズームを決めておくことができます。

クロマキー合成編集

編集でクロマキー合成を行う

編集でクロマキー合成を行うグリーンバックの撮影を終えたら、あとは編集ソフトでクロマキー合成を行っていきます。編集ソフトには様々な選択肢がありますが、初心者から上級者のプロまで、クロマキー合成の編集を最も簡単に行うことができる、サイバーリンクの PowerDirector がおすすめです。

複数の色に対応したマルチキーによるカラーサンプリングでは、スポイトでグリーンバックの色を選択して、簡単にグリーンバックの除去を行えます。また、必要に応じて色相や彩度のスライダーを調整することで、色の微調整を行うことができます。

PowerDirector は使いやすく、かんたんに覚えられる直感的な操作で編集を始められるので、効率よくプロジェクトを完成させることができます。

 

まずは無料版を以下からダウンロードして、優秀な動画編集機能をお楽しみください。

 

 

 

実際に PowerDirector を使ったクロマキー合成の編集方法については、こちらの記事 をご覧ください。

まとめ

グリーンバック動画を正しく撮影する方法を学んだので、編集は簡単にできるはずです。映像制作では、計画的に撮影を行い、質の高い動画を編集することで、最高の結果が得られることを忘れないでください。今回ご紹介した照明とカメラの設定方法を参考にしていただければ、完璧なクロマキー合成の動画を撮ることができるでしょう。

動画編集に使われるエフェクトについてさらに知りたい方は、動画編集エフェクト完全ガイド をご覧ください。
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