今さら聞けないオフィスのDX!?顔認証で実現する最先端スマートオフィスとは?
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今さら聞けないオフィスのDX!?顔認証で実現する最先端スマートオフィスとは?

2022/11/03

オフィスのDX化やスマートオフィスなど、最新のオフィス環境を支える顔認証技術について具体例を交えてわかりやすく解説します。

それで結局オフィスのDXって何?

ここ数年のコロナ禍によってオフィスを中心とした働き方が大きく変わっている中、“オフィスのDX”というキーワードを耳にする事はありませんか?DX”とはDigital Transformation“の略であり、要するにデジタル化という意味ですが、〝オフィスをデジタル化する〟って一体どういう事でしょうか?

そもそもデジタルトランスフォーメーションだったらDTじゃないの?というツッコミはさておき(英語の解釈面で色々あるのですが)、いわゆるC・D・Eという“CX(顧客体験)”と“EX(従業員体験)”を“デジタルによって結ぶDXは、アフターコロナの現代社会において企業の競争優位性を高める上で非常に重要な役割を占めて来ています。

さて話を、“オフィスのDX”に戻します

アフターコロナとも言われる昨今、テレワークの普及によってオフィスへの出勤は必ずしも必要なものでは無くなり、Web会議により会議の在り方も変わってきています。オンライン化により会議は効率化され、同じ空間で顔を合わせなくても商談を進める事が可能になりました。これは「会議の”DX”化」と言って良いかと思いますが、これによって旧来の「大人数で集まる会議室」の需要は以前より低下しており、効率化による「コンパクトな会議」の回数は増加傾向となっています。

Web会議による会議室のDX化

この会議のDX化による新しい会議室需要は「大きな会議室」ではなく、オフィス内で1人や少人数でもWeb会議に参加できる「少人数向け個室ブース」や「防音集中ブース」のような空間を自由に使えるオフィス環境が必要になってきます。つまり従来のような「事前予約型の会議室予約システム」より、誰でも使いたい時に使用可能な「即時性があり動的なリソース確保が可能な会議室予約システム」が必要になるのではないでしょうか?

officeDX2

昨今では、会議室の前にiPadやAndroidタブレットを設置して「現在使用中」「予約済」など予約情報などの表示や、その場で会議室を予約するようなシステムを導入する会社が増えてきました。このような会議室システムと、顔認証+ポッド型のワークブース+スマートロック等を組み合わせる事により、使いたい時だけ会議室をアンロックして利用するという新しいワークスタイルの会議室環境を実現することが可能となります。このような会議室システムにおいて顔認証を導入するメリットは、デバイスに顔を近づけるだけで会議室予約の認証が可能となり、IDカード等を持ち運ぶ必要がなくカードリーダー等追加の認証デバイスが不要な事、実際に誰が使ったのかという履歴を残す事ができる事などが上げられます。特にコワーキングスペースやシェアリングオフィス等では会議室の利用時間によりスマートに課金する事ができる次世代型シェアリングエコノミー対応の会議室環境を構築する事が可能です。

このようなソリューションは、弊社パートナーのbitkey社がFaceMeの顔認証を使用して実現しています。

まだICカードを使っていますか?入退館管理のDX化

現在も会社のセキュリティ対策として、ゲートや入館時にICカードを使用している会社は多いかと思います。ICカードにはそれぞれ固有のIDが記載されており、どの社員がどのカードを所持しているか紐づけされていて、入退館セキュリティシステムによって誰が何処のドアを開けることが出来るのか?という権限設定や、誰がどのタイミングでICカードをスキャンしたのかという情報の記録など、オフィス入退を厳密に管理することが可能です。

ただ、ICカードを使用したセキュリティには幾つかの問題もあります。

  • カード忘れ、紛失による再発行の手間
  • カードの貸し借りによるなりすまし侵入
  • 共連れによる入場資格を持たない人の侵入

ICカードによる運用の問題点は「忘れ/紛失」と「物理的カードと使用者が必ずしも紐づかない事」です。入退記録として残るログはあくまでもスキャンしたIDと日時であるため、例えば紛失したカードを悪意のある第三者が使用したとしても、記録からは問題の追跡が困難である可能性もあります。また、カードを紛失してしまった場合、既存のカードの停止と再発行など管理側での手続きが必要となります。

これらの問題を解決するにはICカードではなく生体情報による認証が推奨されますが、指紋、虹彩などは生体デバイスに接近・接触する必要があり、個々の認証には若干時間がかかるので、非接触が推奨されるアフターコロナの時代においては積極的には採用しづらい状況にあり、非接触かつウォークスルーが実現可能な「顔認証」の生体認証による入退管理に大きなアドバンテージがあります。

実際に顔認証を使用した入退館管理に関しては、機器によってはウォークスルーでの認証が可能である点と、手ぶらでの入館が可能になり、認証時のログとして各認証タイミングでの画像を記録することが可能です。

顔認証による入退館システムは、セキュリティ面での強化や紛失防止など管理の簡略化が可能で、従業員にはカードの持ち歩き不要の顔パスで入退できるなど大きなメリットをもたらしますが、派遣労働者や訪問客など社外人物の入館を考慮したシステムを構築するとさらに多くのメリットを享受することが可能です。

事前手続きによる一時利用顔登録により、受付での入館登録等の手続きを省いたり、入館カードの貸し出しが不要になります。またレセプションでは未登録の不審人物を容易に発見することが可能になるなど、まさにDXによってCXとEXを同時に向上することが可能な分かりやすい事例です。

顔認証によるアクセスコントロールのソリューションはFaceMe Securityを使用して実現する事が可能です。

フリーアドレスを前提とした出退勤のDX化

昨今ではテレワークの普及により必ずしもオフィスに固定席が必要では無くなり、効率的なオフィス運営の為にフリーアドレスを導入する企業も増えてきています。皆さんの中にも「会社に行くのは特別に用事があるときだけ、自分の席は会社にない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、フリーアドレスを導入した企業において良く問題になることは、チーム内でも「誰が今何処で働いているのか?」をリアルタイムかつ俯瞰的に把握する事が難しい事です。物理的な「部署」や「席」が存在しない状況では「ちょっと対面で相談したい」というような以前では席まで行けば出来たコミュニケーションも、相手が在宅なのか?出勤しているのか?オフィス何階の何処で働いているのか?といった事項を把握してから能動的にコンタクトをする必要があります。

これらの問題を解決すべく、「座席管理」や「行動記録」といったような手法で、自分が何時何処で仕事しているのか申告する事により業務の可視化を行う手法もありますが、その為に手間が増えてしまうようでは実際に正しい運用が行われるか懐疑的な面もあります。

このような場合、顔認証による出退勤管理と社内の行動追跡による最終位置確認のソリューションを使用することで、「誰が何処にいるか?」を社内のカメラを使用してリアルタイムで正確に把握することが可能になるでしょう。またこれは単体のソリューションではなく、前述の「会議室予約システム」や「入館管理システム」と連携することによって、より正確な「座席地図」を自動的に作成することが可能になります。

出退勤管理や行動記録ソリューションなど、複数のアプリを統合するソリューション開発はFaceMe Platformを使用して構築することが可能です。

まとめ:顔認証とオフィスDX

今回例として挙げさせて頂いたように、オフィスのDX化とは、従来のアナログ的な「タイムカード」「ICカード」「会議室予約」「座席表」などのシステムを、最新のデジタル技術に置き換える事により、従業員や顧客へ新しいユーザー体験を実現して「より働きやすいオフィス環境」を作りましょうという取り組みです。オフィスのDX化において「顔認証」は必ずしも必要な項目では無いのですが、顔認証を組み合わせる事でより高度に自動化を実現することが可能であり、顔認証のソリューションとは非常に親和性が高いという事がご理解頂けたかと思います。

皆様のオフィス環境におきましても、新しい働き方の一環としてのオフィスDXソリューション導入による業務改善などをご検討する上では、FaceMe®を利用した顔認証を活用したソリューションの利用や開発をご検討頂ければ幸いです。

FaceMe®は世界最高水準の顔認証をより身近なサービスに利用できるよう、今後もパートナー様とソリューションを展開していきます。

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