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【使い方ガイド】 キーフレームアニメーションの作成方法【トップ10】

最終アップデート 2023年 12月 29日 – by Hiroshi
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Top Ten ways to use Keyframe Animations Easily & Creatively

動画の魅力を最大限に引き出す方法の一つとして、キーフレームはとても有効な働きをしてくれます。
キーフレームとは、時間の流れとともに動画の各種設定を変更させる指令を出すタイムライン上のポイント(1フレーム)のことを言います。

たとえば、拡大や縮小(ズームインまたはズームアウト)、回転、色の変更、フェードイン/アウト、音量など、様々な要素の調整が時間の経過とともに変更していくように設定できます。

タイムライン上で設定できるほぼすべてのパラメーターは、キーフレームを使用することで変化させていくことができるのです。

2つ以上のキーフレームを使用することで、映像に時間の経過とともに変更をかけることもでき、これが「キーフレームアニメーション」です。


しかし、キーフレームは動画編集ソフトの中でも高度な機能であり、全ての動画編集ソフトが対応しているわけではありません。ここではキーフレームが使えるおすすめの動画編集ソフトをかんたんに3つご紹介します。


キーフレーム対応のおすすめ動画編集ソフト

  1. PowerDirector
    PowerDirector は初心者でもかんたんに使える人気の動画編集ソフトです。充実した機能と豊富な素材で、すぐに動画編集を始められます。ずっと使える無料版もあり。
  2. Premiere Pro
    プロの業界でも使われる高度な動画編集ソフト。自由な絵作りができ本格的な動画編集が可能ですが、価格のハードルが少し高いです。
  3. DaVinci Resolve
    優秀な色彩調整とオーディオ編集を搭載したプロ向けの動画編集ソフト。操作は慣れるまで少し時間がかかりますが、無料版もあるので試すことができます。

 

それでは、一般的なキーフレームエフェクトのいくつかを詳しく見ていきましょう。


スローズーム

これは、動画編集者が頻繁に使うキーフレームアニメーションの1つであり、作業としてはとても簡単です。まず、ズームを開始するタイムライン上の場所を選択します。目安となる位置にキーフレームツールを使用すると、その場所にキーフレームが設定されます。次に、タイムラインを前に進め、ズームを終了する2番目のキーフレームを設定します。 2番目のキーフレームを選択した状態で、ズームの終了に必要な範囲を設定し、結果的に表示したい画像をフレーム内で移動して、必要なトリミングを行います。以上で作業は終了です。

スピードが遅いズームの場合は、これら2つのキーフレームの間隔を適切に設定する必要があります。たとえば、1秒あたり10%の変化をつけるとします。ズームを1.0(100%、撮影時と同じサイズ)で開始し、1.5(150%)スケールで終了する場合、タイムラインの少なくとも5秒後の位置に2番目のキーフレームを配置。それがどのように見えるかを確認しながら、最終的なキーフレームを再配置するか、倍率を変更して、納得がいくまで微調整したら完成です。

高速ズーム

高速ズームはスローズームと同様の方法で実行できますが、キーフレームはタイムライン上でより近くなります。おそらく0.5秒から1秒以内でしょう。キーフレームを配置し、最終的な倍率を選択してから再生して、思い描いた効果が得られているかを確認します。

モーショントラック

PowerDirectorでモーショントラックツールを使うのは、キーフレームアニメーションを作るのと同じくらい簡単です。まず、タイムラインにクリップを追加。クリックして選択します。タイムラインのすぐ上を見てください。 「ツール」メニューをクリックしたままにして、ポップアップメニューの中から 「モーショントラック」を選択。モーショントラックパネルがポップアップ表示されます(モーショントラックのコントロールと、選択したビデオクリップのビューアが含まれます)。

ビューア下にある[トラッカーを追加]をクリックすると、ハンドル付きの長方形のボックスであるトラッカーが動画に表示されます。ハンドルを使用して、トラッカーボックスのサイズを変更し、追跡するオブジェクトに細かく合わせます。次に、モーショントラックビューアパネルのタイムラインの左側にある[トラック]ボタンを押します。ビデオクリップが再生され、ボックスが選択したオブジェクトに追従します。ボックスがオブジェクトに追従しない場合は、ボックスを小さくしたり、被写体の小さな領域を選択したり、明るい色のスプラッシュを試してください。

これでトラッカーを使用して、タイトル、ビデオクリップまたは画像、またはエフェクト(ぼかし、モザイク、スポットライトなど)をトラッカーボックスに追加できるようになりました。タイトルまたはエフェクトは、追跡したオブジェクトに従います。これは、追跡時にキーフレームが自動的に作成され、[OK]をクリックすると適用されるためです。タイムラインに新しく追加された追跡オブジェクトをダブルクリックして、タイトルまたはPiPデザイナーを開き、作成されたスケールと位置のキーフレームを確認してください。

回転

キーフレームを使用して、メイン画像または別のビデオクリップ、グラフィック、メイン画像上にあるテキストを回転させることもできます。まず、回転させるオブジェクトをタイムラインに配置します。オブジェクトのタイムラインをダブルクリックしてPiP デザイナーパネルを表示させ、ダイアログパネルで、[回転]セクションまで下にスクロールします。すると、クリップの白い円の中心に十字線が表示されます。この円上の点をつかみ、マウスを左右にスライドさせます。マウスを動かすと、オブジェクトが回転するはずです。

オブジェクトを初期位置に設定し、ひし形のアイコンをクリックして、タイムラインのその時点でのキーフレームを設定します。次に、回転が終了する場所に移動します。オブジェクトを目的の方向に回転させ、2番目のキーフレームを設定します。確認のため再生してみましょう。オブジェクトはスムーズに回転するはずです。

PiP デザイナーパネルの回転セクションの数値ダイアログで、1/100度の増分を加算または減算することにより、回転を調整できます。

オブジェクトは、オブジェクトの中心である円の十字線を中心に回転します。ただし、回転の中心はどこにでも設定できます。ダイアログボックスの回転コントロールのすぐ下には、「アンカーポイント」と呼ばれる別のセクションがあります。これにより、回転の中心が設定されます。 X(左右)軸を1.0に設定すると、回転の中心が右端に移動し、-1.0に設定すると左端に移動します。 Y(上下)軸を1.0に設定すると、回転ポイントが下端に移動し、-1.0に設定すると上端に移動します。たとえば、右上隅から前後にスイングさせたいラベルがある場合は、回転アンカーポイントをX = 1.0およびY = -1.0に設定します。

タイトルズーム

タイトルズームは、最も基本的かつシンプルなキーフレームアニメーションの一つです。先述のズームと手順はほぼ同じで、画像を拡大/縮小する代わりに、タイトルを拡大/縮小するだけです。

まず、タイトルルームでタイトルを選択し、タイムラインにドラッグして、タイトルを設定します。次に、タイムラインのタイトルをダブルクリックすると、[タイトルデザイナー]ダイアログパネルが開きます。パネルの上部を見て、[詳細]を選択。これにより、より多くの設定を利用できるようになります。

[オブジェクト設定]まで下にスクロールします。このパネルでは、タイトルのスケール(倍率)、位置、不透明度、および回転を調整できます。

ズームインするには、タイトルでズームインを開始するタイムライン上のポイントを選択します。これは、タイムラインのタイトルを表示したい領域にトリミングすると簡単です。ズームの開始点で、キーフレームアイコンをクリックしてキーフレームを追加し、開始するスケールを設定します。タイトルの周りのハンドルを使用して縮小/拡大できますが、縮小する場合、この方法でスケールを.4未満に設定することはできません。ダイアログボックスまたはスケールスライダーを使用すると、最小値である.2に設定できます。

次に、ズームを終了する場所に再生ヘッドを進めます。ここで別のキーフレームを設定します。ハンドル、ダイアログボックス、またはスライダーを使用して、サイズを大きくします。最大は10となります。

テキストポップ

スケールを使用してテキストをゆっくりと表示させる代わりに、ポップインを使うこともできます。キーフレームを使用して行うこともできますが、一番簡単な方法は、タイトルをタイムラインに追加してから、必要に応じてサイズを変更することです。タイムラインのタイトルを表示および非表示にする正確な場所にトリミングします。 1フレーム(1/30秒または1/24秒)のスペースで、タイトルはどこからともなく「ポップ」のように表示されます。

タイトル表示範囲マスク

タイトルを画面上の場所から移動させたい場合、タイトル表示範囲マスクを使って行うことができます。これは、タイトルデザイナーメニューのオプションの一つです。上記のようにクリップとタイトルを設定し、タイムラインでタイトルトラックをダブルクリックしてタイトルデザイナーメニューを表示。[タイトル表示範囲マスク]まで下にスクロールし、その横にあるチェックボックスをクリックします。これにより動画にマスクが追加されます。マスクは細い点線で囲まれており、マスクのサイズと位置を決めるためのハンドルがあります。

次に、画面上での移動が終了したときに表示されるタイトルの上に、マスクを配置します。

タイトルより少し大きくなるようマスクのサイズを変更します。

「オブジェクト設定」>「位置」までスクロールし、タイトルをマスクされた領域の外に移動します。これによりタイトルが「非表示」になります。そして、タイトルの新しい位置のキーフレームを設定します。タイトルが表示された後、タイトルを停止するタイムラインの位置に再生ヘッドを移動します。タイムラインのその時点でタイトルのキーフレームを設定し、タイトルを所定の位置に移動させることで、タイトルが「非表示」領域から表示領域に移動し、クリップの再生時に表示されるようになります。

レンズフレアの移動

動画にレンズフレアを追加すると、劇的な効果が得られます。カメラをパンしたり、被写体を追いかけたりするときにレンズフレアが動くと、一層、目を引くものとなります。

このエフェクトを作成するには、ColorDirectorでビデオクリップを開きます。画面上部の[エフェクト]タブをクリック。 [ライトエフェクト]セクションを選択します。 [ライトエフェクト]で、[レンズフレア]セクションを選択します。このダイアログでは、必要なレンズフレアのタイプ、サイズ、明るさ、背景とのブレンド方法、位置などが選択可能です。

画面上部の[調整]タブのすぐ下に時計アイコンがあります。これはColorDirectorのキーフレームエディタです。クリックして開くと、各パラメータのキーフレームを設定するオプションを含むミニタイムラインが表示されます。

クリップの先頭に移動し、レンズフレアのサイズをゼロに設定します。次に、タイムラインを1〜2秒進め、レンズフレアのサイズを35などの大きな数値に設定します。これで、レンズフレアは一旦見えなくなりますが、後に、徐々に拡大しながら現れます。

タイムラインの再生ヘッドを5〜8秒進め、X位置とY位置のスライダーにドロップダウンします。それらのスライダーを右に動かすことで、タイムラインの再生中にレンズフレアが右下に移動します。

他のパラメータを変更しながら、レンズフレアがどのように変化するかを確認してみましょう。

光線アニメーション

光線アニメーション(画像上を移動する光線)を作成するには、上記のようにColorDirectorでクリップを開き、[エフェクト]> [ライトエフェクト]> [光線(単光源)]を選択します。

光線の強度、光線の長さ、柔らかさ(光線が見えるようにこのエフェクトを作成するときはゼロに設定)、及びしきい値を設定します。上記のように、画面上部の[調整]タブのすぐ下にあるキーフレームアイコン(時計)をクリック。これにより、キーフレームのタイムラインが開きます。光線なしでクリップを開始したい場合は、強度をゼロに戻すだけです。次に、数秒前に進み、強度を上げます。 ColorDirectorはキーフレームを設定し、再生ヘッドがそのキーフレームに向かって移動するにつれて光線の強度が増加します。

画像全体に光線を移動させるには、ビューア画像に表示されている小さなサンバーストをつかみます。それが光線を発しているポイントです。そのサンバーストを画像の別の部分に移動すると、光線が追従し、ColorDirectorが新しい場所にキーフレームを設定します。練習のために、クリップの左端にある光線でクリップを開始してから、フレームを横切って右端まで移動させてみてください。再生すると、光線はフレームを左から右に移動します。

PowerDirectorでオブジェクトをマスクする

動画を作成する際、マスクを使用する理由はたくさんあります。オブジェクトをマスクすると、そのオブジェクトまたはその周囲のものを動画から切り取ることができます。これにより、合成と呼ばれる手法で動画を組み合わせることが可能となります。合成による表現は、無限の可能性に満ちています。

マスクはとても便利ですが、その効果はキーフレームに組み込まれている場合にのみ実現されます。キーフレームがあれば、クリップ全体で移動および調整ができますが、キーフレームがないと、マスクは静的で、移動するカメラやオブジェクトを使用していてもあまり役に立ちません。

マスクを作成するには、マスクするクリップをダブルクリックで選択し、タイムラインのすぐ上にある[ツール]に移動します。ポップアップリストから「マスクデザイナー」を選択。これで、ビューアといくつかのコントローラーを含むポップアップパネルが表示されます。事前にプログラムされた形状からマスクを作成することも、独自の形状を作成することもできます。独自に作成する場合は、テキスト(これによりテキスト内に画像が表示されるようになります)、選択ブラシ、または多角形選択ツールを使うことで作成できます。

これらの中で、マスク選択ツールが最も正確です。使用するには、コントロールパネルのタイルをクリック。これで、画像内のどこをクリックしてもポイントが表示されます。マウスを動かして2番目のポイントを選択すると、2つのポイントを結ぶ青い線が表示されます。これがマスクの境界です。マスクするオブジェクトの輪郭が描けるまでクリックし続けます。最後にクリックするポイントは、最初のポイント上にある必要があります。これで境界線の選択が完了します。マスクをフェザリング—つまり、マスクの境界と画像の残りの部分との間の遷移をフェードすることで、マスクを調整することができます。

選択を完了すると、PowerDirectorではマスクデザイナーパネルのミニタイムラインにひし形のキーフレームアイコンが配置されます。これは、マスクが表示される場所を示しています。タイムラインの左側にあるひし形を押すと、キーフレームがさらに追加されます。これで、エフェクトまたはパラメータをマスクに適用でき、再生ヘッドがキーフレーム間を移動するのに従って、それらはフェードインまたはフェードアウトします。

対象に対してどういう風にエフェクトがかかるかを実験してみましょう。目のクローズアップを撮影し、瞳孔を不自然に輝く赤い色に置き換えます。被写体が動いたら、キーフレームを使って被写体と同期するようマスクを動かします。

 

PowerDirector を以下から無料でダウンロード:

 



ColorDirectorでオブジェクトをマスクする

ColorDirectorでは、局所的な色補正やグレーディングのためにオブジェクトをマスクしたり、グリーンバックを作成してクロマキーで消したい素材のあるセクションを削除したりすることもできます。選択できるマスクの種類は、選択、ブラシ、グラデーション、放射状の4つです。これらのマスクはすべてキーフレームで制御できますが、ブラシマスクには追跡機能もあります。これは、オブジェクトを強調表示して、ColorDirectorに動画全体の動きを追跡させることができることを意味しています。

オブジェクトを追跡したら、タイムラインに戻ってキーフレームを使用し、マスクを調整します。これは、一般的に出回っているツールの中でも、最も簡単なマスクツールの一つと言えます。ブラシマスクの優れている点は、「グリーン/ブルーバックメーカー」をオンにすることで動画にグリーンバックを即座に追加できることです。

ヴァーティゴエフェクト(ドリーズーム)

最初に登場したアルフレッド・ヒッチコックの映画にちなんで名付けられたこのエフェクトは、ドリーショット(カメラをスムーズしながら前後に動かす)とズームを組み合わせて行われます。ドリーショットは、実際のドリーを使用して作成することも、ドローンや手押し車、芝刈り機などを利用することもできます。カメラを取り付けて移動させられる車輪付きのものなら、何でも転用可能ということです。概要は以下のとおりです。

まず、ドリーショットを作成します。PowerDirector では、画像のキーフレームズームでその機能を兼ね備えています。ドリーショットが被写体に向かっている場合は、ズームアウトします(つまり、クリップ中に画像のスケールを小さくします)。ドリーショットが被写体から離れる場合は、ズームインします(画像のスケールを大きくします)。被写体と背景が反対に動く映像は、視覚的に方向感覚を狂わせ、非常に印象的です。

PowerDirector の無料版を以下からダウンロードして、様々なエフェクトを試してみてください。

 

 

まとめ

キーフレームアニメーションは、目を引く動画を作るために欠かせないツールです。これらはとてもシンプルな手順で実行することができつつも、潤沢な費用を投下して作ったような印象を与えます。

動画編集に使われるエフェクトについてさらに知りたい方は、動画編集エフェクト完全ガイド をご覧ください。
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