米国ニュージャージー州の大規模病院では、多くの患者や来訪者を受け入れる開かれた環境を維持しながら、出入口のセキュリティを強化することが課題となっていました。
そこで、既存の監視カメラとビデオ管理システム(VMS)にFaceMe® Securityを統合。AI顔認証によるリアルタイムのブロックリスト照合を活用し、監視対象の出入口で登録者との一致候補を検知すると、警備担当者へアラートを通知する仕組みを構築。既存の監視設備を活用しながら、注意が必要な人物を早期に把握し、警備担当者による迅速な確認・対応を支援しています。
病院では24時間、多くの患者、来訪者、職員が出入りします。その一方で、暴力行為や不正な立ち入りなどのリスクから施設内の人々を守る必要があります。
特に出入口では、過去に問題を起こした人物や、立ち入りを制限している来訪者などを、警備担当者が目視だけで判別することは容易ではありません。
また、医療施設では職場内暴力への対策も重要な課題です。米国の統計によると、医療従事者が職場内暴力によって負傷する割合は他業種と比べて高く、病院における暴行事件も増加傾向にあります。¹ ²
こうした背景から、この病院では以下の条件を満たすセキュリティシステムが求められていました。
病院では、主要な出入口を撮影する監視カメラにFaceMe Securityを導入し、既存のVMSと連携させました。
監視エリアに人物が入ると、FaceMe Securityが映像から顔を検出し、病院が管理するブロックリストとリアルタイムに照合します。
登録者と一致する人物を検知した場合は、VMS上にアラートを表示。警備担当者は対象者とライブ映像を確認したうえで、病院内で定められた手順に沿って対応できます。
FaceMe Securityによる監視フロー:
FaceMe Securityの導入により、この病院では既存の監視カメラやVMSを活用しながら、出入口のセキュリティ監視を強化しました。
従来のように警備担当者の目視だけに頼ったり、トラブル発生後に録画映像を確認したりするだけでなく、ブロックリストの人物が出入口に現れた段階でアラートを受け取ることが可能になりました。
主な導入効果は次のとおりです。
FaceMe Securityにより、従来は問題発生後の映像確認が中心だった監視カメラを、リスクの早期把握と対応を支援するセキュリティシステムとして活用できるようになりました。
医療施設で顔認証を活用する際には、セキュリティだけでなく、顔データをどのように管理するかも重要です。
FaceMe Securityはオンプレミス環境で運用できるため、顔画像や顔特徴量などの関連データを外部のパブリッククラウドへ送信せず、病院が管理するIT環境内で処理・保存できます。また、ロールベースのアクセス権限を利用してシステムを操作できる担当者を制限し、運用方針に合わせてデータ保存期間や照合設定などを管理できます。
ブロックリストの登録対象や登録理由、保存期間、一致候補を検知した際の確認・対応については、病院側が定めた運用ルールに基づいて管理します。
これにより、FaceMe SecurityのAI顔認証を活用しながら、病院のセキュリティポリシーやプライバシー方針に沿った運用が可能になります。
¹ U.S. Bureau of Labor Statistics, Workplace Violence in Healthcare, 2021-2022 (2024).
² IAHSS Foundation, 2023 Healthcare Crime Survey (November 2023).