【2023年版】動画のノイズを除去できる動画編集ソフト【5選】

動画の編集や作成を始めて慣れてくると、フレームレートや画質など気になる事がいくつかあると思います。
そのうちの一つに「ノイズ」があります。
「ノイズ」には大まかに2種類あり、「映像ノイズ」と「音声ノイズ」がありますが、今回は「映像ノイズ」に焦点を当てて解説を行っていきます。
動画の「ノイズ」は撮影時には意図していないため、大抵撮影後に判明します。
TV局やプロであれば、時間や出演者が許す限りで撮り直せばよいのですが、普通は撮影した動画は1本しかなく、どうしてもその動画を使用しないといけない場合が多々あります。
そんな厄介な「ノイズ」ですが、撮影前の準備で抑える事ができますが、その為の機材は高価だったり、現在使用している機材に取り付けられない、相性が悪いなど何気にハードルも高く、例え取り付けたとしても完全に抑えられない事もあります。
しかし、「ノイズ除去機能」を使えば、撮影後にそれらの「ノイズ」を除去・低減する事が可能となります。
そこで今回は「映像ノイズを除去できるソフト」をランキング形式で紹介していきます。
目次:
- 動画のノイズってどんなもの?
- 動画ノイズ除去おすすめソフト
- 1.映像ノイズ・音声ノイズともに除去可能「PowerDirector」
- 2.映像ノイズ除去も可能なフリーソフト「AviUtl」
- 3.ノイズ除去も可能な画質向上専門ソフト「vReveal」
- 4.定番の動画編集ソフト「Premiere Pro」
- 5.様々なノイズ除去が可能「Filmora」
- 動画ノイズを抑えるには
- 動画編集でノイズ除去をするには?
- まとめ
動画のノイズってどんなもの?
冒頭から「ノイズ」と呼んでいますが、ノイズには、「映像ノイズ」と「音声ノイズ」の2種類があります。
それぞれに発生原因があり、対処方法も違ってきますので覚えておきましょう。
1. 映像ノイズの種類
・モスキート: 虫が飛んでいるように見えるノイズ。
原因:被写体と背景の境目で起こる事が多く、また色の変化が多い動画などでも起こりやすい。
・ブロック: モザイク処理をしたように見えるノイズ。
原因:ビットレートの低い状態で動きの激しい動画を再生する際に見られます。
・フリッカー: 画像がチラついたように見えるノイズ。
原因:主にシャッタースピードが原因になる事が多く、蛍光灯など一定間隔で明滅するものを撮影した時に起こりやすいです。
2. 音声ノイズの種類
・ホワイトノイズ: 「サーッ」という高周波のノイズ音で、映像全体に入るのが特徴で。
原因:マイクを使用した撮影時に発生しやすく、アナログ機器を通すことによっても発生する。
・風音: 風の音で、こちらは低周波のノイズ。
風防を取り付けたり、カメラに「風音低減機能」が付いていれば、有効にすることで低減する事ができる。
原因:カメラのマイクに風が直接あたることで発生する。
動画ノイズ除去おすすめソフト
動画の「ノイズ」について解説してきました。
「ノイズ」には「映像ノイズ」と「音声ノイズ」がある事や、「ノイズ除去機能」がついた動画編集ソフトなら簡単に除去・低減する事ができる事がおわかりいただけたかと思います。
この項では、そんな「ノイズ除去機能」がついた動画編集ソフトでおすすめのものをランキング形式で解説していきます。
1.映像ノイズ・音声ノイズともに除去可能「PowerDirector」
AI認識技術が活用されているPowerDirectorは、豊富な動画ノイズ除去機能を搭載しています。AIスピーチ強調機能を使うと、話し声を自動で認識し、それ以外の背景ノイズなどを抑えることができるので、屋外撮影した動画等で話し声が聞きづらい場合の編集がかなり効率よく可能です。
またNVIDIA Broacastをサポートしており、AI オーディオノイズ除去機能を使ってキーボードを打つ音やペットの鳴き声、マイクの雑音など、気になる背景ノイズを除去したり、AIリバーブ除去をつかって余計な残響音を除去したりと、多彩なノイズ除去機能が活用可能です。
もちろん映像ノイズ除去機能も搭載されており、手振れ補正や色調補正などと組み合わせることで動画のクオリティをぐっと引き上げることが可能です。

初心者から上級者・プロユースまでカバーできる充実機能で低価格、動画を多用したチュートリアルが充実しているので操作に迷う事もありません。
無料の体験版 も用意されていますので、安心してご利用いただけます。
PowerDirectorのノイズ除去機能一覧
- 音声ノイズ除去(静止ノイズ/風切り音/カチカチ音)
- AI ウインド ノイズ除去
- AI リバーブ除去
- スピーチ強調
PowerDirectorの無料ダウンロード&詳細はこちらから
2.映像ノイズ除去も可能なフリーソフト「AviUtl」

フリーの動画編集ソフト、日本人が開発してリリースされたフリーソフトで、何と言っても「無料」で動画編集に必要な機能が一通り揃っているのがすごい所。
さらにプラグインを追加する事により、編集機能を拡充できるのが魅力。
しかし、フリーソフトであるがために、導入にはある程度のOSやハードの知識が必要となり、そういった事が苦手な人には導入のハードルが少々高いかもしれません。
3.ノイズ除去も可能な画質向上専門ソフト「vReveal」

こちらもフリーだが動画編集ソフトではなく、「画像品質の改善」の為のソフト。
出来る事は画像の安定化、自動コントラスト、ノイズ除去、ライトの改善など、機能が絞られている。
そのため「画像品質の改善」に絞った使い方をするのであれば非常に使いやすいと言える。
ただ、「動画編集ソフト」では無いため、いちいちこのソフトで「ノイズ除去」をしてから、他の動画編集ソフトで再度編集をする必要があるため、ひと手間増えてしまう所が難点。
4.定番の動画編集ソフト「Premiere Pro」

言わずと知れたAdobe社の動画編集ソフト、有名YouTuberやプロも使っている動画編集ソフトで、充実した機能とAdobe社の他のソフトとの親和性の高さがウリ、だが難点は操作の複雑さだろう。
5.様々なノイズ除去が可能「Filmora」

初心者から中級者向けまで幅広く利用されている動画編集ソフト。
オーディオ調整からノイズ除去を適用するだけでノイズが除去可能。
ノイズを抑えるには
意図せず入ってしまうことが多いノイズですが、気を付ければある程度は発生を抑えられます。
そこで、ノイズを抑えるコツを解説します。
1. 撮影・編集の設定を見直す
モスキートであれば、フレームレートの設定を見直し、フリッカーはシャッタースピード変更する事である程度抑える事が可能です。
それぞれの設定値につきましては、機器やシチュエーションにより変化するため、「これ」といった設定値は明言できません、説明書の目安の設定を参考にしたり、シチュエーションに併せた設定を見つけましょう。
2. 撮影環境に気を遣う
撮影時に周囲の環境を見直しましょう、出来るだけ静かな環境で撮影を心がけたり、家電製品の周辺での撮影は控えるか家電製品を遠ざけるようにしましょう。
3. 機材を変えてみる
性能の良いマイクに変える、風防を付ける、ケーブル類を見直すなど、周辺機材を変えるのも有効です。
ただし、カメラなどは相性の問題もありますので、購入前に他の人の評価・評判を確認しましょう。
動画編集でノイズ除去をするには?
さて、良い機材を揃えてもどんなに設定をいじっても、ノイズが入ってしまう事があります。
この項では、「PowerDirector (パワーディレクター)」を使って、「ノイズ除去」のやり方を実践してみます。
(今回は PowerDirector 19 を使用しています)

すると、左側に「補正/強調」のメニューバーが展開しますので
そこから、「映像ノイズ除去」か「音声ノイズ除去」の除去したい方を選択。

あとは、それぞれの「除去レベル」を選んで終了となります。
この際に、動画すべてに適用するのか、選択しているキーフレームだけに適用するのかを選べますので、適用したい方を選択しましょう。

と言った具合に、「ノイズ除去機能」が付いている動画編集ソフトであれば大体このような簡単な操作でノイズの除去を行うことができます。
今回使用した「PowerDirector 」は下記リンクから体験版をダウンロードしてすぐに使用できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか、動画を扱うようになると必ず悩まされる「ノイズ」、原因や対処方法を知っていると知らないとでは動画の出来にも影響があります。
正しい知識を身に着け、適切に対処することで、さらに観やすい動画を作ることができるでしょう。
なお、今回のランキングは「ソフト自体の使いやすさ」に重点をおいておりますので、その辺も加味してランキングを参考にしてください。
動画編集が初めてという方には、かんたんな操作で本格的な動画編集が可能な PowerDirector をおすすめします。