【無料】360 度動画・VR 動画の作り方とおすすめ動画編集ソフト5選【2024年最新版】
360度動画や VR 動画を撮影できる機材は、 TV 局などが使うプロ向けの機材以外では、 Insta360 社が発売している「Insta360」やリコー社の「THETA」など、まだまだ普及という段階ではありませんが、徐々に値段も下がり始め、入手しやすくなってきました。
「Apple Vision Pro」が発売されれば、さらに多くの人が 360度動画や VR 動画を共有するようになるでしょう。
そこで今回は、 360度動画や VR 動画を編集できるおすすめの動画編集ソフトや、 360度動画や VR 動画の編集方法などをご紹介します。
- 360度動画や VR 動画は誰でも作れる?
- 360度動画・ VR 動画が編集できるおすすめソフト 5選
- 1位.1位.360度動画の編集に完全対応していて操作も簡単な「PowerDirector」
- 2位.プロ向けの高度な編集ができる「Adobe Premiere Pro」
- 3位.360度動画が編集できて基本の編集機能が揃った「VideoProc」
- 4位.360度動画など流行りの動画が作れる Mac OS 向けの「Final Cut Pro X」
- 5位.拡張プラグインで 360度動画が編集できて動作が軽い「AviUtl」
- 簡単!360度動画・ VR 動画の編集方法
- まとめ
360度動画や VR 動画は誰でも作れる?
360度動画や VR 動画を作るには、まず 360度映像が撮れるカメラが必要です。先ほど冒頭にあげた、Insta360 や、THETA が有名です。
通常のカメラと同じように、録画ボタンを押すだけで、360度全ての角度を同時に撮影してくれます。
次に編集ですが、360度動画に対応している動画編集ソフトであれば、通常の動画編集と同じように編集ができます。そのため、特別なスキルなどは必要なく、初心者でも簡単に VR 動画を作成することができます。
360度動画の編集に対応しているソフトは、主に以下の作業を行うことができます。
- 不要な部分の切り取りをしたり、好きな順番にシーンを並べる「カット編集」
- 2つのシーンをスムーズにつなぐ「トランジション」
- タイトルや説明などを文字で入れる「タイトル編集」
- 映像の色を変える「フィルター」や「色調整」
- 映像に効果を加える「エフェクト」
- VR 対応の再生ソフトや VR ゴーグルで視聴できるようにする「書き出し機能」
360度動画・ VR 動画が編集できるおすすめソフト 5選
1位.360度動画の編集に完全対応していて操作も簡単な「PowerDirector」
PowerDirector(パワーディレクター)は動画編集に挑戦してみたい初心者の方から、ユーチューバー、プロの動画編集者まで幅広いユーザー層におすすめしたい動画編集ソフトです。 わかりやすい UI 配置や独自の AI 技術を多用した編集機能などの補助で、初心者でも直感的な操作でプロ顔負けの映像作品を作ることができます。
もちろん、360度動画の編集にも完全対応しており、前項で述べた様なタイトルやトランジション(場面切り替え)の挿入などはもちろん、動く人や物にモザイクや文字、画像などを追従できるモーショントラッキング、また手ぶれ補正などさまざまな編集が可能です。
▲ 360度動画にかっこいいトランジション(場面切り替え)が入れられる!
▲ おしゃれなタイトルを自由自在に挿入できる!
PowerDirector は無料体験版が提供されており、 360度動画の編集も試してみることができます。 このあとご紹介する「簡単!360度動画・ VR 動画の編集方法」では、このソフトを使いながら解説します。 気になる方は是非この機会に上記リンクより無料体験版をダウンロードして、一緒に試してくださいね。
2位.プロ向けの高度な編集ができる「Adobe Premiere Pro」
Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)は、有名 YouTuber や、映画、 TV などの映像制作現場でよく使われている動画編集ソフトです。もちろん 360度動画の編集にも対応しており、プロ向けなので、非常に多くの機能が搭載されている魅力的なソフトです。使いこなすことができると、とても高度な動画作品を作ることができますが、初心者の方は慣れるまで少し時間がかかるでしょう。
3位.360度動画が編集できて基本の編集機能が揃った「VideoProc」
VideoProc(ビデオプロック)は、 動画編集に必要な基本機能が収録された、初心者むけの動画編集ソフトです。初心者向けとはいえ、4K や 8K などの高画質動画、360°/VR 動画など様々なファイル形式に対応しています。また、「動作が軽い」という特徴があり、ある程度の低スペック PC や古い PC でも動作するのも便利なポイントです。
4位.360度動画など流行りの動画が作れる Mac OS 向けの「Final Cut Pro X」
Final Cut Pro X(ファイナルカットプロ)は、 Apple 社が開発している動画編集ソフトです。MacOS 向けにしかリリースされていないため、 Windows ユーザーには使えませんが、MacOS を使用しているユーザーにとってはよい選択肢の一つでしょう。360度動画にも対応しており、タイトルを 2D や 3D で簡単に追加したり、ブラーやグローといった没入型のエフェクトを加えることができます。高機能なのにわかりやすい UI の配置も人気で、初心者にもおすすめのソフトです。
5位.拡張プラグインで 360度動画が編集できて動作が軽い「AviUtl」
AviUtl(エーブイアイユーテル、エーブイアイユーティル)は、日本人が開発している動画編集ソフトで、「完全無料」な点が大きな特徴です。AviUtl 単体ではできる事が限られているのですが、拡張編集プラグインを導入することで、360°/180°VR動画の読み込みや編集を含む様々な編集を行うことができます。また、 Windows95 の時代に開発されたソフトにプラグインで様々な機能を追加しているため、動画編集ソフトとしては動作が非常に軽く低スペックな PC でもサクサク動くという特徴もあります。
簡単!360度動画・ VR 動画の編集方法
それでは、実際に動画編集ソフトを使って、 360度動画・ VR 動画の編集をしてみましょう。
この項では、おすすめ 1 位でご紹介している PowerDirector を使用して解説します。
PowerDirector には無料体験版が用意されていますので、一緒に試してみたい方は下記よりダウンロードしてください。
◼ 360度動画の編集モード選択
PowerDirector を起動すると、トップ画面で動画の縦横比を選択する項目があります。
その中に「360」という表示がありますので、これを選択することで 360度動画を編集することができます。
プロジェクトを開いた後でも、プレビュー画面の右下から 360度動画のプロジェクトに切り替えることができます。
◼ 360度動画のプレビュー画面設定
プレビュー画面の下に「360」ボタンがあります。オフにした場合は、プレビュー画面が全て平面の「通常モード」で表示されます。これをオンにすると、画面を回しながらそれぞれのアングルを見る「360°ビューアーモード」に切り替えることができます。
「360°ビューアーモード」では、マウスで自由に画面上をドラッグして、撮影した素材を確認することができます。
◼ 開始ビューの設定
360度動画を再生したときに表示される、最初のアングルを決めることができます。
クリップを右クリックし、「動画の編集」→「360°開始ビュー」を選択します
左側のスライダー(右側赤枠内)で調整するか、直接プレビュー画面(左側赤枠内)をマウスでドラッグして、動画を再生した時の最初のアングルを決めます。
◼ カット編集
360度動画は通常の動画と同じように「分割」ボタンでカットし、自由に編集することができます。
また、別の 360度動画を新たに読み込み、タイムラインに配置することで、2つの動画を好きな順番でつなげることもできます。
◼ トランジション(場面切り替え)の挿入
2つのシーンをスムーズにつなげる「トランジション」を挿入することができます。
下の例では、左のメニューから「トラジション」を選択し、「ワイプ」というトラジションをタイムラインへ移動して動画の繋ぎ目に配置しています。通常の動画と違って、球体の形に合わせて画面が切り替わるので面白い効果が得られます。
360度動画で「ワイプ」のトランジションを適用すると以下のような動きになります。
豊富な種類のトランジションが用意されていますので、360度動画でいろいろ試してみてください。
◼ タイトルの追加
360度動画にタイトルを追加することもできます。
左側のメニューから「タイトルルーム」を選択し、「デフォルト」のタイトルをタイムラインにドラッグ & ドロップします。
このままでは球体に張り付いたようなゆがんだ文字になってしまいますので、
追加したタイトルを右クリックし、「360°タイトルに変換」をクリックします。
「360°タイトルに変換」をすることで、まっすぐの見た目のタイトルに変換されます。
また、タイムライン上に挿入したタイトルをダブルクリックすることで、「タイトルデザイナー」を開いて、自由にデザインを行えます。
タイトルは 360 度自由に配置できるので、マウスで直接動画をドラッグしながら配置したい部分を探し、お好みの場所に配置しましょう。タイトルを動かすと、球体の形に沿ってタイトルの位置が移動するのがわかります。
タイトルの編集が完了したら、画面下部の「OK」をクリックして、大本の編集画面に戻ることができます。
編集したタイトルクリップを、タイムラインで引伸ばすことで好きな長さに調整することができます。こうすることで、表示させる時間を決めることができます。
360度動画にタイトルをつけると、タイトルは配置した位置に固定されます。あたかも元々の風景にタイトルがあるように見える不思議な映像をつくることができます。
◼ 書き出し
編集画面上部にある「書き出し」ボタンをクリックすると書き出しの設定画面に移動します。
PowerDirector では、読み込んだ 360度動画の全周アングルを保持しながら書き出すことができるため、
完成した動画は、撮影されているすべての方向を表示させることができます。
設定に問題なければ、画面下にある「開始」をクリックして、エンコードを始めましょう。
◼ 360度動画の再生
完成した 360度動画を再生する場合は、 360度動画の再生に対応している動画再生ソフトを使いましょう。
動画再生ソフト PowerDVD は、PowerDirector と同じ CyberLink 社がリリースしていて、360度動画の再生に対応しています。下記の通り、PowerDVD で 360度動画を再生すると、全てのアングルを見渡すことができ、さらに編集で追加したタイトルやトランジションも確認できます。
VR ゴーグルをお持ちの方は、VR ゴーグルで再生してみましょう。
VR ゴーグルを付けた状態で再生すると、まるでその場にいるような臨場感たっぷりの映像を楽しむことができますよ。
なお、上記で紹介している動画再生ソフト「PowerDVD」は、今回のような 360度動画の再生だけでなく、 MP4、H.265、 DVD、Blu-ray、YouTube、4K Ultra HD や 8K 映像など、豊富な種類のメディアを再生することができる人気動画再生ソフトです。さらに、独自開発の品質向上技術「TrueTheater」が搭載されており、これによりさらに高画質、高音質での再生を可能にするので、まるで映画館にいるような臨場感ある映像を楽しむことができます。PowerDVD には無料体験版が用意されていますので、気になる方は 360度動画を含む様々なメディアの再生を試してみてください。
▼ PowerDVD の無料体験版ダウンロード
まとめ
今回は、360 度・ VR 動画のおすすめの編集ソフトや実際の編集方法などをご紹介しました。
360度動画を撮影できる機材も手に入りやすくなりましたので、これからもさらに注目されるようになるでしょう。ぜひ 360 度・ VR 動画を作ってみてくださいね。
また、おすすめ 1 位でご紹介した PowerDirector は 360 度・ VR 動画の編集だけでなく、通常の動画編集でもその高度な機能や AI による補助で魅力的な動画を作る事ができます。PowerDirector には無料版がありますので、ぜひこの機会に下記よりダウンロードしてその使い易さを体感してみてくださいね。