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【無料】ブルーバックとグリーンバックの違いとは?おすすめ合成ソフト5選【2024年最新版】

最終アップデート 2023年 12月 29日 – by Hiroshi
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ブルーバックとグリーンバックの違いとは?おすすめ合成ソフト5選

YouTube や映画のメイキングシーンなどで、緑や青のスクリーンを背景に撮影しているシーンを見たことありませんか? あれらはグリーンバックやブルーバックと呼ばれる機材で、「クロマキー」と呼ばれる特殊な映像処理を行うために使います。
では「クロマキー」とはどのような映像処理なのでしょうか、そしてグリーンバックとブルーバックにはなにか違いがあるのでしょうか?

今回は、グリーンバックとブルーバックの違いやそれぞれの使い方、そしてクロマキー処理について、また、家庭用の PC でクロマキー処理を行えるおすすめソフト 5 選と実践形式のクロマキー処理方法などを解説していきます。

ぜひ最後までお読みいただき、グリーンバックとブルーバックを適切に使い分け、クロマキー処理をやってみてくださいね。

ブルーバックとグリーンバックを使ったクロマキー処理(合成)とは?

クロマキー合成の代表的な用途は、天気予報やニュース番組、映画で使われる VFX、YouTube 動画などで、背景を別に撮影したシーンに置き換えるために活用されています。

例えば、ジャングルを旅する映画を撮影する際に、実際にジャングルで映画の撮影をするのは不可能に近いです。そんな時にジャングルの風景だけを撮影もしくは CG で作成しておき、スタジオなどでグリーンバックやブルーバックの前で役者が演じるシーンを撮影します。
その後、背景のグリーンバック(ブルーバック)をジャングルの風景に置き換えることで、まるでジャングルで撮影したかのような映像を作り出せるわけです。

現在の技術であれば、グリーンやブルーでなくとも 1色で統一された背景であれば、置き換える事ができます。グリーンやブルーを使用する理由としては、人間の皮膚や頭髪の色と被らないためですが、役者を撮影する際にスクリーンと同じ色の服を着ないようにすることが重要になります。
もし役者がブルースクリーンの前で青い服を着てしまうと、青い服の部分はクロマキーによって、背景のスクリーンと誤認されて背景を透過してしまうことになります。

ブルーバックとグリーンバックの違いは?

グリーンスクリーンはブルースクリーンと比べて光度が高く、日中シーンの撮影に向いています。
逆に夜のシーンを合成したい場合は、ブルースクリーンの方がグリーンスクリーンより色が暗く光の反射量が少ないため向いていると言えるでしょう。

また、アジア系の肌にはブルーバックでの撮影が効果的で、髪の色が金髪などの明るい色の場合も反対の性質であるブルーバックの方が効果的といえます。その他にも屋外での撮影でクロマキーを使用する場合などには、周囲の色と逆の性質のバックを使用した方が効果的になります。
例えば周囲が草原などのグリーンの要素が多い場合はブルースクリーンを使用したり、海や空の範囲が広い場合はグリーンスクリーンを使うなどです。

このように、プロの現場では撮影場所や被写体の色などを総合してグリーンやブルーのバックを使い分ける事があります。
しかし本格的に映画の撮影でもしないのであれば、屋内での撮影がメインになると思いますので、グリーンバックが一般的と言えるでしょう。

初めてクロマキー合成にチャレンジしようとする人にとって、なかなかハードルが高いように感じられるかもしれません。
しかし、次項で紹介する動画編集ソフトにはクロマキー合成を簡単に行える機能を搭載されていますので、ご自身の編集環境・PC のスペックや編集スキルを考慮して使いやすい物を選んでください。

ブルーバック・グリーンバックを使ったクロマキー合成を行えるおすすめソフト5選

この項では、クロマキー合成を動画編集初心者でも簡単に行えるおすすめ動画編集ソフトをランキング形式でご紹介していきます。
ソフトはそれぞれに使いやすさや UI 配置などで特徴がありますので、ご自分の環境やスキル、予算などと相談して適したソフトを選んでくださいね。

1位.初心者でも簡単に本格的なブルーバック合成ができる「PowerDirector

PDR

PowerDirector(パワーディレクター)は、7 年連続「国内販売シェアNo.1」の動画編集ソフトで、初心者からプロまで使用することができる人気ソフトです。
初心者でもわかりやすい UI 配置や、独自の AI 技術を多用した編集機能などの補助で、簡単な操作でプロ顔負けの映像作品を作り出すことが可能です。

Demo

▲ 一瞬でブルーバックを使ったクロマキー合成が完成!操作もとっても簡単♪

▲ クロマキーの使い方を分かりやすくビデオで解説!

注目すべきはその AI 編集機能の数々で、初心者でも激しい動きのオブジェクトを自動で追従して文字や画像を動かす「モーショントラッキング」や曇り空を晴天に置き換える「空の置き換え」、風切り音などを自動で除去する「ウィンド除去」など、プロのような動画編集を数クリックで行うことができます。

また、サブスクリプションサービスに加入する事によって、Shutterstock が保有する写真や動画・音楽などの膨大なロイヤリティーフリー素材を使い放題になります。これにより、著作権を気にすることなく、豊富な素材を自由に使用することができます。

PowerDirector は無料体験版が提供されており、クロマキー合成を含めた動画制作に必要な基本機能をすべて体験することができます。気になる方は下記リンクより無料体験版をダウンロードできますので、この機会に試してみてくださいね。


2位.高度なブルーバック合成ができる「Adobe After Effects」

Adobe After Effects

Adobe After Effects(アドビ アフターエフェクト)は、プロのクリエイター御用達のブランド「Adobe」が開発する動画編集ソフトで、本来はモーショングラフィックスや VFX や合成を得意とするソフトです。
ハリウッド映画などでも使用されている高度なエフェクトが人気で、素材にかけるエフェクトや調整、アニメーション、モーショングラフィックスの制作を中心とした機能が揃っています。もちろん動画編集もできるので、クロマキー合成のような編集も可能です。

非常に高性能で人気がありますが、動作に要求されるパソコンのスペックが非常に高く、Web 閲覧や YouTube 視聴を目的とする程度の家庭用 PC ではほぼまともに動かず、グラフィックボードを積んだようなクリエイター向け PC や高価なゲーミング PC 程度のスペックが必要となるでしょう。
また、エフェクトや合成に重きをおいた設計のため、これ単体で本格的な動画編集は考えない方が良いでしょう。


3位.軽い動作でブルーバック合成ができる「AviUtl」

AviUtl

AviUtl(エーブイアイユーテル、エーブイアイユーティル)は日本人が開発し無料で提供している動画編集ソフトです。「完全無料」な点が大きな特徴で、プラグインを導入することで様々な機能を追加できるのが特徴です。
もちろん、クロマキー合成機能もありますので、クロマキー合成をフリーソフトで行いたい方にはとても良い動画編集ソフトです。

また、このソフトは Windows95 の時代に開発されたソフトにプラグインで様々な機能を追加しているため、動画編集ソフトとしては動作が非常に軽く低スペックな PC でもサクサク動くという特徴もあります。
しかし無料なだけに、サポートはほとんどなく、動画を書き出す(レンダリング)作業をするためにもプラグインをインストールしなければならないなど、ある程度 PC の知識がある人でないと、初期設定すらできないというなかなかにハードルの高いソフトといえます。


4位.ブルーバック合成を含む高度な編集ができる「Video Pad」

Video Pad

Video Pad(ビデオパッド)は、高性能な動画編集ソフトです。クロマキー合成、カット、文字入れなど編集機能はもちろん、3D 動画や 360 度動画編集も対応しています。
また、豊富なエフェクトと切替え効果を搭載していいて、DVD 書き込みと SNS にも対応しています。因みに、VirtualDub プラグインを使えば、更に多くの特殊効果や機能を追加できます。
ただし、無料版では動画を一度しか出力できないので、本格的に動画編集をしたい方には不向きかもしれません。


5位.編集機能が豊富でブルーバック合成もできる「Shotcut」

Shotcut

Shotcut(ショットカット)は、海外製動画編集ソフトですが、標準で日本語に対応しています。
完全無料の多機能動画編集ソフトとして、AviUtl 同様に世界で多くの人達に愛用されており、カット編集や音楽挿入、字幕追加、フィルターやエフェクト追加など動画編集に必要な基本的な機能からクロマキーやテキストテロップ、トランジションなど高度な編集機能まで満載です。動作が軽く、無料でフル機能を使えます。

ただし AviUtl と違い、開発は海外で行われているため、日本語でのサポートはほぼゼロに近く、解説しているような Web サイトも英語が多いため、いざ使い方がわからない時や不具合が発生したときに対処出来なくなる可能性が高いです。

ブルーバック無しで合成をする方法

ブルーバックで撮影しなくても背景を削除することが出来ます。

PowerDirector には、自動で背景を除去して人物だけを切り抜いてくれる AI 機能があります。これを使えば、グリーンバックを使って撮影しなくても AI が人物を認識して切り抜いてくれるので簡単に合成できます。

背景と服の色が被っていなければ、透過の精度も高いのでブルーバックを用意できない時に便利な機能です。

▶PowerDirectorはここから無料ダウンロード!

簡単!ブルーバックを使ったクロマキー合成のやり方

ブルーバック・グリーンバックの違いや、クロマキー合成を簡単に行えるおすすめソフトについて解説してきました。
この項では実際に紹介した「PowerDirector」を使って、クロマキー合成を行う方法について解説していきます。

PowerDirector には無料の体験版がありますので、一緒に試してみたい方は下記リンクよりダウンロードしてください。


ステップ 1: PowerDirector を起動して動画ファイルを読み込みます

PowerDirector を起動すると、下図のような画面になりますので、上部メニューから「ファイル」→「読み込み」→「メディアファイル」の順でクリックし、PC に保存されている動画を読み込むか、動画ファイルを直接ドラッグ&ドロップすることで読み込むことも可能です。

Demo

 

動画を読み込みましたら、それぞれの動画をドラッグ & ドロップでタイムラインへ移動しましょう。

Demo

 

ステップ 2: クロマキー合成を施します

ブルーバック(もしくはグリーンバック)のタイムライン上の動画をクリックして選択しておき、「ツール」→「PIPデザイナー」の順で選択します。

Demo

 

すると、下図のようなポップ画面が表示されますので、「クロマキー合成」にチェックを入れます。

Demo

 

次に、スポイトマークをクリックして、動画が表示されている画面の青い部分(ブルーバック部分)をクリックしましょう。すると青色背景が透過されます。

Demo

 

このままでも、支障は無いように見えますが、動画の明暗によっては被写体周辺のバック透過が残る場合がありますので、気になる場合は取り除くために「色の範囲」や「ノイズ除去」のスライダーを調節して消しておきましょう。
調整が終わりましたら画面下の方にある「OK」をクリックします。

Demo

 

ステップ 3: クロマキー処理をした動画の大きさや位置を調整します

タイムライン編集画面に戻ったら、クロマキー処理をかけた動画を選択した状態で、四つ角を使って位置や大きさを調節します。

Demo

 

ステップ 4: 動画の出力をしましょう

大きさや位置の調整が終わりましたら、画面上部メニューから「出力」をクリックして、動画の書き出しを行いましょう。

Demo

 

「出力」をクリックすると、下図のような書き出し設定を行う画面になります。
ここで、出力したい動画のファイル形式(H.264やAVIなど)や、ファイル拡張子(MP4やMKVなど)、画面の大きさや画質(1920x1080や30fpsなど)の設定を行っておきます。

最後に画面下部にある「開始」をクリックすることで、書き出しを開始しましょう。

Demo

まとめ

今回はブルーバック・グリーンバックの違いや、クロマキー合成、そしてクロマキー合成を簡単に行えるおすすめソフトと実践的なクロマキー合成のやり方について解説をしてみました。

クロマキー合成はグリーンバックやブルーバックの準備が大変ですが、設備を整える事で実際にその場に行って撮影をしなくとも、まるでその場で撮影したかのような動画を作ることができます。他にもゲーム実況動画などでは、ゲーム画面を画面いっぱいに映しつつ実況者の表情も表示する事ができたりと便利なテクニックです。ぜひこの機会にこのテクニックを習得して使いこなしてみてくださいね。

また、おすすめソフト 1 位でご紹介した PowerDirector は、初心者から上級者、プロの使用までと幅広い層で指示されており、基本的な編集機能からユニークな機能まで多数搭載されています。また、サブスクリプション版では毎月新しいエフェクトやステッカー、フォントなどが追加され、素材がとても豊富なのもおすすめのポイントです。
この機会に試してみたい方は、まず PowerDirector の無料の体験版を下記リンクよりダウンロードして使ってみてくださいね。



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