【初心者】DeepSeek とは?メリットとデメリットを徹底解説!
生成 AI の活用が広がる中、中国の企業が開発した AI サービス「DeepSeek」が注目されています。知りたいことを調べたり、自然な文章を作ることができるだけでなく、DeepSeek が開発した画像生成 AI モデル「Janus Pro」は、画像を自動で作ることができ、注目を集めています。
本記事では、DeepSeek の概要や主な機能、画像生成の方法、実際に使用してみた印象に加えて、同じようにオンラインで使用できるおすすめの生成ツール MyEdit との比較もあわせてご紹介していきます。
もくじ:
- DeepSeek とは?
- DeepSeek はどんなことができるの?
- DeepSeek で画像生成もできる?
- DeepSeek と MyEdit との比較
- DeepSeek のメリットとデメリット
- DeepSeek はこんなユーザーにおすすめ
- まとめ
DeepSeek とは?
DeepSeek は、中国の AI 企業によって開発された新しい AI チャットサービスで、文章の作成や翻訳、調べ物などを、Chat-GPT のように言葉で質問するだけで回答をしてくれます。

中国の深センに本社を置く AI 企業である DeepSeek は、AI 技術の民主化を目指しており、彼らの技術をオープンソースとして公開しています。これにより、世界中の研究者や開発者が DeepSeek の技術を利用することができ、それを基に新たな AI 技術を開発することができます。
DeepSeek はどんなことができるの?
DeepSeek では、主に以下のようなことができます。ひとつずつ、少し詳しく見ていきましょう。知りたいことを調べて答えてくれる
普通の検索エンジンでは、いくつものウェブサイトを見ながら情報をまとめる必要がありますが、DeepSeek では質問を入力するだけで、要点をまとめた答えを教えてくれます。
例:「台湾旅行におすすめの季節はいつ?」
→「3 月から 5 月、または 10 月から 11 月が気候も良く、観光に適しています」など、簡潔に答えてくれます。長い文章を短くまとめたり、わかりやすく言い換えてくれる
たとえば、ニュース記事や論文のような長い文章を貼り付けると、その内容を要約して短くしてくれたり、難しい言葉をやさしい表現に直してくれたりします。
学校のレポートや、ビジネスで使う資料を作るときにも便利です。翻訳や英語の練習にも使える
外国語の文章を自然な日本語に直すだけでなく、「この英語の表現は丁寧すぎる?カジュアルに言うと?」など、ニュアンスを変えた翻訳も可能です。
日常会話の練習や、旅行前の英語チェックにも役立ちます。プログラムやコードも書ける
「HTML でシンプルな自己紹介ページを作りたい」といった指示にも対応できます。
基本的なコードを書いてくれたり、エラーの原因を教えてくれたりするので、プログラミングを学んでいる人にもおすすめです。画像を自動で作る(次の章で詳しく説明)
別のプログラム「Janus Pro」になりますが、文章で入力するだけで、AI が画像を生成してくれます。
イラスト、リアル風、アニメ風など、さまざまなスタイルを文章で指示することができます。
画面の使い方はシンプルで、Chat-GPT のようにチャット形式で入力するだけ。難しい操作は必要なく、はじめての人でも気軽に使うことができます。
DeepSeek-R1 とは?
DeepSeek-R1 は、DeepSeek に搭載された高性能な AI モデルです。
文章の作成や翻訳、質問への回答など、さまざまな作業をスムーズにこなすことができます。
以下のように、下の質問入力欄に「DeepThink(R1)」のボタンがありますので、こちらをオンにすることで DeepSeek R-1 を使用することができます。

このモデルは、自分のパソコンやサーバーに入れて使う「ローカル環境」で動かすことも可能なため、インターネットに接続せずに使いたい場合や、個人情報を守りながら利用したい場面にも適しています。
ビジネスや研究にも活用されており、たとえば顧客対応の自動化や、大量の文章データの分析などにも使うことができます。
DeepSeek で画像生成もできる?
DeepSeek は、2025 年 1 月に画像生成 AI「Janus Pro(ヤヌスプロ)」を発表し、文章から画像を作ることができます。
これは「プロンプト」と呼ばれる短い説明文を入力することで、AI がそれに合った画像を生成してくれる仕組みです。
画像生成は DeepSeek の中ではなく、「Janus Pro」のオンラインサイトで行うことができ、「Hugging Face」と「Janus」で検索すると画像生成サイトを見つけることができます。
今のところは英語のみに対応しているため、英語で入力する必要があります。
例えば、以下のような指示を文字で入力してみます(英語で入力):
「柴犬がカフェのテラス席でコーヒーを飲んでいる様子」
すると、数パターンの画像が完成します。自然でリアルな写真のようなスタイルで、実際にはありえないかわいいシチュエーションで、SNS に投稿したくなるような仕上がりですね。

また、以下は同じようなオンラインの生成 AI サイト「MyEdit」で生成した画像です。
こちらは、操作画面も入力する説明文も日本語に対応しており、スタイルもボタン一つで変えられるので、こちらもお勧めです。

オンラインですぐに使用できるので、気になった方は以下のボタンからサイトにアクセスしてみてくださいね。

DeepSeek と MyEditとの比較
先ほど紹介した、同じようにオンラインで使用できる画像編集・生成ツール「MyEdit」と、DeepSeek が開発した「Janus Pro」を比較し、まとめてみましたので、以下の表を参考にしてみてください。
項目 |
DeepSeek |
MyEdit |
---|---|---|
言語 |
英語のみ |
日本語に対応(9言語対応) |
操作性 |
英語の文章で指示 |
日本語で指示、ボタンで調整 |
生成速度 |
約 30 秒 |
約 15 秒 |
スタイル選択 |
文章で伝える |
あらかじめ選べるスタイルが豊富 |
難易度 |
少し慣れが必要 |
初心者でもすぐ使える |
カスタマイズ性 |
高い(細かい表現が可能) |
中〜高(調整機能あり) |
比較した結果としては、DeepSeek は「文章で細かく指示して自分のイメージを形にしたい人」に向いており、MyEdit は「英語や操作に自信がないけど、きれいな画像を作ってみたい人」におすすめです。
どちらも無料で使えるので、自分の目的にあった方を選ぶのが良いと思います。
DeepSeekのメリットとデメリット
実際に DeepSeek を使ってみて、ほかの AI とほとんど変わらず適切な回答を導き出すことができ、さらにユーザーの需要を汲み取って、追加の質問の提案まで的確に提供できておりました。
また、Janus Pro を使った、画像生成もシンプルな指示だけで使えるので、資料作りや SNS 投稿の素材づくりにも活用できると感じました。
一方で、次のような点は今後の改善が期待されます:
- UI がやや専門的で、初心者にはわかりづらい部分もある
- 特定のプロンプトでは表現力に差が出る場合がある
- 画像生成の場合、スタイルを変えるボタンなどはなく、すべてプロンプトで入力して説明する必要がある
- 画像生成の Janus は、英語のみ対応となる
- 思考のプロセスが中国語で表示されたり、答えられない回答の場合も中国語で回答される場合がある
以上のことを踏まえて、用途や目的に応じて使い分けてみるのがいいと思います。
DeepSeek はこんなユーザーにおすすめ
DeepSeek は、次のような方におすすめです:
-
AI を使って調べ物や情報整理を効率化したい人
→ キーワードを入れるだけで、情報がまとまった形で返ってきます。 翻訳や文章作成をよくする人
→ 自然な表現に言い換えてくれるので、読みやすい文章に整えられます。-
画像生成に興味がある人・SNS 投稿をしている人
→ オリジナルの画像を手軽に作れるため、コンテンツ制作にも最適です。 -
MyEdit を使っていて、もう少し自由に画像を作ってみたい人
→ プロンプト入力による細かいコントロールに挑戦できます。
まとめ
DeepSeek は、調べ物・文章作成・翻訳まで、1 つのツールで幅広い作業をこなせる便利な AI サービスです。中国の企業が開発していることもあり、日本ではまだ知らない方も多いかもしれませんが、実用性は非常に高く、今後さらに注目されていく可能性があります。
使い方はとてもシンプルで、質問を入力するだけでさまざまな情報が得られます。まずは一度、気になる質問や画像づくりから試してみることをおすすめします。
また、今回あわせて紹介した「MyEdit」も、画像生成を気軽に始めたい方におすすめです。
操作が直感的で、初めての方でもすぐに使えますので、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。