【無料】撮影した写真をその場で確認!テザー撮影のやり方とおすすめ編集ソフト3選【2024年最新版】
「テザー撮影」と言っても、すぐに意味が理解できる人は少ないでしょう。
テザーとは英語で Tether と書き「束縛・範囲」のような意味になります。その名の通り「繋がった状態で撮影」することを意味しており、カメラを PC に接続した状態で撮影する事を言います。
日本ではリモート撮影、連結撮影とも呼ばれることがあり、様々なメリットがあります。
そこで今回は、テザー撮影の使い道やメリット、テザー撮影から画像編集まで可能なおすすめソフト、そしてテザー撮影のやり方をご紹介していきます。
目次:
- テザー撮影とは?メリットは?
- テザー撮影ができるおすすめソフト3選
- 1位.テザー撮影と高度な写真編集が簡単にできる「PhotoDirector」
- 2位.テザー撮影ができるプロ向けのソフト「Lightroom Classic」
- 3位.高価でプロ現場でのテザー撮影に適した「Capture One」
- テザー撮影の方法
- まとめ
テザー撮影とは?メリットは?
テザー撮影とは
元々、テザー撮影はプロのスタジオカメラマンの為に発達した技術です。
本来であればデジカメで撮影した後に写真の出来栄えを確認するにはカメラを PC に繋ぐか、SDカードなどの記憶媒体をカメラから抜いて、PC に挿し直し PC にデータを移動させる手間があります。
もちろんデジカメの液晶でも確認はできますが、デジカメの液晶は画面が小さく画素も荒いため、本来の出来栄えを確認するのには向いていません。細かいディテール、色味、ピントが合っているかなどは、ディスプレイで確認した方がよいでしょう。
そこでテザー撮影の出番となります。
テザー撮影は、PC とカメラを繋いだ状態で撮影を行うことで、撮影した直後に PC の大きな画面で出来栄えを確認できますし、ソフトによってはそのまま画像処理を行うこともできますのでかなり手間と時間が省けることになります。
テザー撮影のメリット
前述した通り、テザー撮影は PC に直接デジカメを繋いだ状態で撮影を行います。そのため、撮影データを PC に取り込む手間が省けるというメリットがあります。実はそれ以外にも様々なメリットがあります。
カメラに触れずに撮影を行える
テザー撮影の場合、デジカメに繋いだ PC 側からデジカメの撮影設定やシャッターを操作する事ができます。ですので、カメラに一切触れずに撮影を行うことができるのです。
スタジオなどでカメラや照明の位置を固定したあとで、カメラに触れるとカメラがわずかに動いてしまい、せっかくのセッティングが台無しになってしまうこともあります。
また、モーションキャプチャーなどでアニメーションを作成している時などはさらに繊細にセッティングを行うので、カメラに触らずにシャッターが切れる「テザー撮影」が欠かせないのです。
撮影してすぐに高解像度の画面で確認ができる
スタジオ撮影などでは、クライアントに写真の出来栄えをすぐに見せる必要があったりします。
そんな時に、もテザー撮影は重要な意味があり、撮影直後に高解像度のディスプレイで鮮明な画像をクライアントに見てもらうことが出来ます。大きな画面で色や細かい部分を一緒に確認することで、撮り直しなどの手間が省けるというわけです。
毎回セッティングをする必要がなくなる
例えばネットショップやレストランを運営している人は、照明や背景などをセッティングしてそのまま何度も使いたいという人が多いと思います。
そんな場面でもテザー撮影であれば、毎回照明の角度が違ったり、背景や色味が変わる事も防げ、撮影もスムーズに行えると言うメリットがあります。
テザー撮影ができるおすすめソフト3選
ここでは、テザー撮影ができるソフトをご紹介していきます。ソフトは写真や画像を扱うという性質上、初心者でも簡単に使えるものから、プロ向けで操作や UI が複雑だったり専門用語が多い物など様々な特徴がありますので、自分のスキルや PC の環境などを考慮しつつ最適な物を選ぶようにしましょう。
1位.テザー撮影と高度な写真編集が簡単にできる「PhotoDirector」
PhotoDirector(フォトディレクター)は、初心者からプロの写真家まで、誰もが簡単にそして思い通りに写真を編集・加工することができるオールインワンの画像編集ソフトです。Lightroom のような写真加工・整理機能と、Photoshop のような強力な画像編集・補正・加工ツールを搭載しています。
テザー撮影はもちろん、被写体の切り抜きなどの画像加工ソフトに必要とされる機能は全て搭載し、独自の AI 技術による編集補助により、空の置き換えや、アニメーション、ブレンド合成などの高度な編集を初心者でも数クリックで簡単に行うことができます。
▲ 簡単操作でテザー撮影ができ、そのまま写真編集もできてとても便利!
今回の「テザー撮影の方法」では、この PhotoDirector を使用して解説を行っています。PhotoDirector には無料体験版がありますので、この機会に試してみたい方は上記リンクよりダウンロードしてください。
2位.テザー撮影ができるプロ向けのソフト「Lightroom Classic」
Lightroom Classic(ライトルームクラシック)は、プロの写真家やクリエイターに大人気の Adobe 社が提供する写真編集ソフトです。今回のテザー撮影に関しては正確には Lightroom Classic に付属の Classic CC 側の機能を使って行います。
Classic CC を通してテザー撮影を行いシームレスに Lightroom で画像編集を行えるため、Adobe 社のソフトを使い慣れている人には向いています。
ただしプロユースをメインに開発されているため、使いこなすには経験と時間を必要とするという難点もあります。
3位.高価でプロ現場でのテザー撮影に適した「Capture One」
Capture One(キャプチャーワン)は、写真スタジオなどテザー撮影を必要とするプロの現場で一番使われていると言われるソフトです。強力なテザー撮影機能はもちろんプロユースに特化した画像編集機能も搭載されており、写真スタジオなどでは大人気となっています。
ただし大変高価で「ちょっとテザー撮影を試してみたい」程度の気持ちで買えるものではありません。今後本格的に撮影のビジネスを考えられている方に向いているといえるでしょう。
テザー撮影の方法
それでは、実際にテザー撮影を行ってみましょう。今回はおすすめ 1 位でご紹介した PhotoDirector を使って解説を行っていきます。
PhotoDirector には無料の体験版がありますので、一緒に試してみたい方は下記のリンクよりダウンロードしてください。
また、お使いのデジタルカメラが PhotoDirector でサポートされているかも体験版で確認することが出来ますので、ご購入をお考えの方もまず体験版でサポート状況を確認しておきましょう。
ステップ 1:PhotoDirectorでカメラを認識しましょう
まずは、カメラとパソコンを USB で接続します。
接続したら、カメラの電源を ON にしておきましょう。
なお、テザー撮影のちょっとしたメリットですが、カメラに SD カードなどの記憶媒体を挿入していない状態でも撮影を行うことが出来ます。 その場合は撮影した写真は PC に保存されます。
「ライブラリー」タブを選択した状態で、左下の「読み込み」を選択します。
新たなメニューウィンドが開きますので、「テザー撮影」→「カメラ名」を選択します。
なお、PhotoDirector がサポートしているカメラでないと認識されませんので、お手持ちのデジカメが対応しているかは、無料体験版をインストールして確認するか、下記リンクから対応表をご参照ください。
▼ PhotoDirector がサポートするデジタルカメラ対応表
https://jp.cyberlink.com/support/faq-content.do?id=23555
ステップ 2:撮影設定などを行いましょう
PC がデジタルカメラを認識すると、下図のような設定画面が表示されますので、ここで写真の保存先などを設定しておきましょう。
画面には下図のようなウィンドウが開きます。
こちらがデジタルカメラを操作する画面になります。
これらの設定を調整することで、カメラの絞り値や ISO 感度などのデジカメ設定をパソコンから行えますので、カメラには触らなくて済むようになります。
右側の青いボタンが「シャッター」ですので、撮影の際にはこちらのボタンをクリックして撮影しましょう。
カメラ本体、もしくは PC から「シャッターボタン」を押すと、下図のようにすぐ PC の PhotoDirector でも撮影した写真を確認できるようになります。
この時、画像の保存だけでなく、そのまま画像の編集を開始することもできます。
なお、ツールの右下の歯車アイコンをクリックすると、設定画面を開くことができます。
設定画面は先程と同じ画面ですので、保存先や名前付けルールをいつでも変更出来る事をおぼえておいてください。
まとめ
今回は、やり方を覚えておくと何かと便利なテクニック「テザー撮影」について解説してきました。
使いこなせるとフリマサイトへ掲載する商品写真の撮影が楽になったり汎用性が高いため、ぜひ習得してみてください。
なお、おすすめ 1 位でご紹介しました PhotoDirector は、プロも納得の高度な画像加工がわかりやすい UI や AI による補助で、初心者でも簡単に行うことが出来る優秀な画像加工ソフトです。
PhotoDirector には体験版もありますので、この機会に是非下記リンクよりダウンロードして色々な機能を実際に使ってみてくださいね。