【編集ガイド】グリーンバック合成とキーフレームでアニメ動画を作成する方法
映像にアニメーション エフェクトを追加すると、現実とは全く違ったイメージや、抽象的な事柄を視覚的に表現することができます。例えば、ビットコインの仕組みや、体の構造や働きなどの、複雑なテーマを説明したい場合は、アニメーションを使った説明動画がお勧めです。
アニメーション映像はさまざまな用途に使えて便利なのですが、編集方法を知らない人が大半ではないでしょうか。例えば、知り合いに「ビットコイン」の仕組みを説明したいとしましょう。この場合、自分自身がビットコインの仕組みを十分に理解していたとしても、アニメーション映像の編集経験がない場合は、動画を使って説明することは難しいのではないでしょうか。
アニメーション ツールを使って動画を編集することで、視聴者に適切なメッセージを伝えやすくなります。このページでは、アニメーション ツールを使ってビデオ コンテンツを編集する方法を説明いたします。
この記事では、サイバーリンクの PowerDirector を例にしてアニメーション動画の作り方を説明します。PowerDirector は、アニメーション映像を作成したことがない人でも、簡単に思い通りの差にメーションを作成できる動画編集ソフトです。
まずは PowerDirector をダウンロードして、一緒にアニメーション映像を作成していきましょう。
- アニメーション映像を作成するには
- グリーン スクリーン ツール (クロマ キー)
- CyberLink PowerDirector のクロマ キー機能を使用するには
- キーフレームとは
- キーフレームを使ってオブジェクトの動きをコントロールするには
- アニメーション映像を作成してみましょう
アニメーション映像を作成するには
アニメーション映像を作成する場合、主に キーフレーム と グリーン スクリーン の機能を使います。こちらのページでは、「グリーン スクリーン」と「キーフレーム」を使って、カスタムの背景にアニメーションを追加する方法について説明します。
グリーン スクリーン ツール (クロマ キー)
「グリーン スクリーン (クロマ キー)」は、動画編集において重要な機能の一つであり、最近の SNS の人気に伴い急速に普及しています。グリーン スクリーンを適用することで、コンテンツの可能性は無限に広がります。
グリーン スクリーンを使うと、被写体の背景に、好きな画像/映像をはめこむことができます。
背景部分 (単色) を分離して、透明にすることができます。指定可能な色は主に緑色ですが、黒、白、青や、その他はっきり区別できる色であれば問題ありません。
CyberLink PowerDirector のクロマ キー機能を使用するには
CyberLink PowerDirectorには、使いやすいグリーン スクリーン機能が搭載されています。
<PowerDirector (PC 版) の手順>グリーン スクリーンが含まれるクリップに背景を追加するには、まず、背景が含まれるクリップをタイムラインの「トラック 1」に配置します。次に、グリーン スクリーンが含まれるクリップを「トラック 2」に配置します。
タイムラインにクリップを追加したら、グリーン スクリーンが含まれるクリップをダブルクリックして、[PiP (ピクチャー イン ピクチャー) デザイナー] を開き、[プロパティー] タブの [クロマ キー合成] を選択します。
[クロマ キー合成] のスポイト アイコンをクリックし、背景の色を選択して、カスタム/バーチャルの背景と置き換えます。
グリーン スクリーンの一部が透明にならない場合、カラー ホイール下のスライダーを使って色の範囲を調整します。
キーフレームとは
グリーン スクリーンをカスタムの背景と置き換えたら、キーフレームを使って動きを加えます。
「キーフレーム」とは、動画の作成や記録の基点となるフレームを指します。キーフレームを使うことで、トランジションやエフェクトの速度をコントロールしたり、トランジションやエフェクトの開始/終了のタイミングや位置を指定することができます。
エフェクトやトランジションを追加する場合、タイムラインに 2 つ以上のキーフレームが必要です。
キーフレームを使ってオブジェクトの動きをコントロールするには
PowerDirector を使うと、さまざまなキーフレーム エフェクト (拡大/縮小、回転、色、フェードイン/アウトなど) を追加することができます。
<PowerDirector (モバイル版) の手順>キーフレーム エフェクトを追加するには、PiP クリップ (動画/画像) をタイムラインに追加して、ツールバーの [変形キーフレーム] をクリックします。キーフレームを複製したり、削除したりするには、右側のひし形のキーフレーム アイコンをタップします。
拡大/縮小
ズームの開始/終了位置を選択して、拡大/縮小のキーフレームを追加します。1 秒間に10%程度のスケール変化が理想的ですが、開始/終了位置やサイズを変更したりして、好みに合った動きをつけてみましょう。
モーション トラック
[モーション トラック] 機能を使うと、動く被写体をトラッキングして、テキストや画像、エフェクトなどを追加することができます。例えば、スポーツ選手を撮影した映像に選手の名前を追加して、動きに合わせて追いかけることができます。
<PowerDirector (PC 版) の手順>この機能を追加するには、[ツール] の [モーション トラック] を選択します。[モーション トラック] ウィンドウのクリップ ビューアー下の [トラッカーの追加] をクリックすると、白いボックスが表示されます。
クリック&ドラッグしてボックスのサイズを変更し、トラッキングを行うオブジェクトの上に配置して、タイムライン左側の [トラック] をクリックします。テキスト、画像/動画、エフェクトなどを追加して、トラッキングを行います。
オブジェクトの回転
<PowerDirector (PC 版) の手順>オブジェクトを回転させるには、クリップをダブルクリックして [PiP デザイナー] を開き、下にスクロールして [回転] を選択します。
ボックスの中に、円が表示されます。この円をクリックしてマウスを左右にドラッグすると、オブジェクトが回転します。
キーフレーム エフェクトとして回転を適用するには、オブジェクトを元の位置に配置し、キーフレーム アイコンをクリックして最初 (開始位置) のキーフレームを追加します。次に、回転の終了位置まで移動し、オブジェクトを回転させたら 2 つ目のキーフレームを追加します。
[再生] をクリックすると、追加されたキーフレーム間で回転します。ボックスをクリック&ドラッグしてオブジェクトのサイズや位置を徐々に変化させることもできます。
アニメーション映像を作成してみましょう
マーケティング目的やソーシャル メディアへの投稿、エンターテイメントなど、様々な場面でアニメーション映像が利用されています。PowerDirector を使うと、初心者でも質の高いコンテンツを作成することができます。
絵画風エフェクト、スケッチ アニメーション オーバーレイ、カスタマイズ可能なシェイプ オブジェクト ライブラリーなどが搭載されており、クリエイティブな作品を簡単に作成することができます。また、ロイヤリティー フリーの BGM も多数用意されており、個性的な作品を作成することができます。
PowerDirector を使うと、グリーン スクリーンの編集も可能です。この機能を使えば、どんな色の背景でも、瞬時にカスタム/バーチャルの背景と置き換えることができます。
アンカー ポイントをコントロールすると、ダイナミックな動きが可能になります。キーフレーム エフェクト (速度、拡大/縮小、回転など) を追加すると、指定したキーフレーム間に、さまざまな エフェクトを適用することができます。
CyberLink PowerDirector は、初心者から上級者まで幅広い層におすすめの動画編集ソフトです。アニメーション映像を作成したことがない人でも、簡単に自分がイメージする映像を作成することができますよ。
まずは Cyberlink PowerDirector をダウンロードして、アニメーション映像を作成してみましょう!