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まぶしさを押さえて鮮やかさを蘇らせる

まぶしさを押さえて鮮やかさを蘇らせる
ヒストグラム、明るさの階調ごとの調整、グラデーションマスク

写真の露光が明るすぎて、明るい部分が白く飛んでしまっている部分の色を復元します。ここでは空の青を強調したり、芝の部分的にマスクをかけて、緑を色鮮やかによみがえらせます。

補正前

 

補正後

 

■なぜ白っぽく見えるのかを分析

下の写真は明るく白っぽく見えますが、なぜそのように見えるのかを、グラフで分析することができます。「調整」の「手動」の「ヒストグラム」を見ると、この写真の明るさや色の傾向(階調)を山の形で判断することができます。

ヒストグラムの左側が「暗い(強)」、その右側のエリアが「暗い」、中間は「中間調」、右側が「明るい」、一番右側が「明るい(強)」部分です。山の形の高いエリアの階調が強いことを表しています。この写真の場合は山の高い部分が右側に寄っているため、「明るい(強)」の影響によって白っぽい部分が目立つことがわかります。

これらの各明るさの階調は、「色調」の同名のスライダーに連動しています。これらのスライダーをドラッグすることで、階調ごとに明暗を調整することができます。

 

■「色調」で明るさの階調ごとに調整

ヒストグラムで明るさの階調のエリアと山の形に注目しながら、「全体調整ツール」の「色調」で、階調ごとにスライダーで細かく調整していきます。

「露光量」は「-1.80」に下げて全体を暗めにして、「コントラスト」を「52」に高めて明暗をはっきりさせます。

露光量で全体の明るさを抑えているので、「明るい(強)」は「94」に、「暗い」を「33」にそれぞれ高めます。

写真の地味な色を優先的に彩度をたかめる「自然な彩度」を「36」に上げて、全体の色がどぎつくならない鮮やかさを強めます。

 

<POINT>調整前と調整後を比較

調整が終わったら、また調整中でも、元の写真との比較をしながら進めましょう。「前後の比較」で「左右」を選ぶと調整前と、調整後を並べて比較できます。

 

■芝の部分にグラデーションマスクを適用

PhotoDirector 8 には、写真を部分的に色調補正をする、便利なツールがあります。広範囲のエリアを指定してマスクをかける「グラデーションマップ」もそのひとつです。

ここでは芝の部分だけマスクをかけて、芝の色とコントラストを調整します。四角い形のアイコンが「グラデーションマスク」のアイコンです。クリックをして、色調補正をしたいエリアをドラッグして、赤く徐々に透けていくマスクで覆います。

赤の濃い部分にこれから行う色調補正効果が強く適用されて、半透明な部分には効果も半分の量になり、透明な部分には効果が加わりません。

ここで「芝」の境界がほぼ直線に近い形で存在しているので、芝の境界に近い部分を下から上に短くドラッグして、芝全体を濃い赤いマスクで覆います。

 

■芝の部分だけを鮮やかに色補正

赤い部分はマスクを一時的に可視化したものなので、写真にはこれから行う調整結果が適用されます。

柴の色が黄色みがかっているので、これを解消するために「ホワイトバランス」」の「色温度」を「-7」に下げて、青みの傾向を強めることで黄色みを解消します。さらに「明度」を「7」に、「コントラスト」を「62」に高めて、芝のコントラストを明るさを強調します。「完了」をクリックすると、グラデーションマスクの調整を確定してこれで完成です。

再度調整をしたいときには、「グラデーションマスク」のアイコンを有効にして、画像上の丸いポイントをクリックして行います。

<POINT>グラデーションマスクの追加と削除

グラデーションマスクは複数配置することができます。
たとえば下から上にドラッグして作成すると、今度は青い色のマスク表示に変わるので、色でマスクを判別できます。

不要なマスクは、有効な状態にしてから「Delete」キーを押して削除します。

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